「職場の人間関係が悪くて会社を辞めたい。でも、人間関係を理由に退職したら、次の就職でマイナスに見られるのでは?」と退職をためらっている方も多いのではないでしょうか。
たしかに、面接で退職理由を伝える際は工夫が必要な場合があります。
ただ、会社を辞める本当の理由として「人間関係」を挙げる人は非常に多いのが実情です。
以下のグラフは、「(会社に伝えた理由・本当の理由別)退職理由はどれですか?」という調査に対する回答結果です。これを見ると、「会社を辞めた本当の理由は人間関係だ」と答えた人が一番多いことがわかります。(詳しい調査内容はこちら)

また、人間関係が悪いと、自分では注意しているのにミスが増えてしまうことも。働く人の心理状態が仕事の生産性に大きく影響することは、「ホーソン実験(※)」で科学的にも示唆されています。どんなに環境が良くても、人間関係が悪いと仕事の効率は下がってしまうのです。
人間関係のストレスで体調を崩してしまったり、自分なりに努力しても事態が改善しないのであれば、新たな職場を探すのは充実した人生を送るために必要なプロセスです。
次の仕事を探す際、面接で退職理由をどう説明しようかと心配なときは、「つらい人間関係から解放されたら、仕事で何をしたいか」という前向きな視点から考えると、伝えたいことが見つかりやすいですよ。
※ホーソン実験とは?
20世紀前半にアメリカのホーソン工場で行われた、労働者の生産性と労働条件の関係を調べた有名な実験のこと。
人間関係を理由に退職するからには、次こそは職場の人間関係を重視したいですよね。ここでは、人間関係を重視したお仕事探しのコツについて説明します。
仕事を探す方法は、大きく分けて2つあります。1つめは、転職サイトや求人誌などで「自分で探す」方法。2つめは、ハローワークや人材サービスなどを通じて「誰かに仲介してもらう」方法です。
人間関係を重視して職場を選びたいときは、誰かを仲介してもらう方法がおすすめです。職場の内情をよく知っている人から話を聞けるので、ミスマッチのリスクを減らすことができます。
つぎに、「友人紹介」「人材紹介」「派遣」でお仕事を探すときの特徴をそれぞれ解説します。
勤務先で働いている友人に職場を紹介してもらう方法です。職場の人間関係について友人から詳しい話を聞けますし、その友人が社内で評価されている人物なら、選考で有利になる可能性もあります。
ただ、いざ入社してみたら仕事がやりにくかったり、最悪の場合、友人関係が壊れてしまったり…というトラブルも考えられます。就職を決める際は、慎重に判断する必要があります。
人材紹介会社に登録し、コンサルタントから求人を紹介してもらう方法です。転職サイトとの違いは、「自分で探す」のではなく「プロに探してもらう」点です。コンサルタントは職場の情報を持っているため、面談を通じて自分に合いそうな会社か相談しながら転職活動を進められます。
人材紹介会社は、若手向け、ミドル向けなど、それぞれ得意な領域があります。ホームページなどを見て、自分に合いそうな会社か見極めるのがおすすめです。
人材派遣会社に登録し、お仕事を紹介してもらう働き方です。
「人材紹介」が求職者と企業の間に入るのは”入社まで”ですが、「派遣」は”入社後”も派遣会社が間に入ってサポートします。そのため、派遣会社はより詳しい職場の内情を知っていることが多いです。希望すれば就業開始前に職場見学もできるので、実際の雰囲気を見てから決めたいという人におすすめです。
さらに派遣は、働いている間も人間関係に悩みにくいという特徴があります。もし働き始めてから「職場の雰囲気が聞いていた話と違う」「上司に直接は言いづらいことがある」といった場合、派遣会社の担当者が代わりに派遣先へ伝えてくれます。また、3ヶ月や6ヶ月ごとの契約更新のタイミングで、職場が合わなければ契約を更新しないという選択も可能です。退職の意向を派遣会社に伝えれば済むため、辞めたいと言い出しにくい気まずさを感じずに済みます。
ちなみに、「いつかは正社員として働きたい」という方には、「紹介予定派遣」という働き方がおすすめです。「紹介予定派遣」は、派遣期間(最長6ヶ月)終了後、本人と派遣先企業の双方が合意すれば直接雇用に切り替わる仕組みです。派遣期間中にその会社で実際に働いて、人間関係や社風などを体験できるので、「こんなはずじゃなかった」という転職の失敗を防ぎやすいのがメリットです。
→「紹介予定派遣」の求人を見てみる
新しい職場で、新しい人間関係を築くために。いくつか意識すると良いポイントをご紹介します。ちょっとした行動や仕草を心がけることで、周りからの印象は大きく変わりますので、ぜひ試してみてください。
笑顔は、相手に対して「私に敵意はありません」という意思表示です。笑顔で接することで、相手に好意を伝えることができます。好意的に接してくる相手を無下にする人はそういませんから、職場では意識的ににこやかに過ごしたいところです。自然な笑顔を作るには、とにかく口角を上げることを意識するのがコツ。職場のデスクに小さな鏡を置いて、いつでも自分の表情をチェックできるようにするのもおすすめです。
出社のタイミングや職場の廊下ですれ違ったとき、自分から声をかけましょう。あいさつは、役職や年齢、性別に関係なく、誰とでも交わせる便利なコミュニケーションです。元気いっぱいである必要はありません。「笑顔で、相手より先に、目を見て言う」のが、人間関係を良好に保つポイントです。挨拶をすると自分の緊張もほぐれますし、相手からの印象も良くなり、その日の仕事がしやすくなります。名前を覚えたら「○○さん、おはようございます」と名前も添えると、より心のこもった挨拶になります。
一日も早く職場のルールや仕事を覚えていきましょう。しっかり相手の話を聞き、メモをとって復習したり、分からないことを一つひとつ確認したり。はじめは大変ですが、着実に仕事を覚えていくことが信頼につながります。時にはミスをしてしまうこともありますが、落ち込む必要はありません。ミスを隠さずに報告し、次に活かすことが大切です。もちろん、締め切りを守るなど、社会人としての基本的なマナーは守りましょう。誠実な仕事ぶりが、良好な人間関係の土台になります。
いかがでしたか?仕事をしていく上で、人間関係はとても大切な要素です。この記事が、あなたが新しい職場で良好な人間関係を築くための一助となれば幸いです。