派遣社員が失業保険をもらうには?知らないと損する情報を解説!

2018/08/06更新
お仕事を退職してから、次のお仕事に就くまでに支給される「失業保険」。
派遣で働いていても、基準を満たしていたら正社員と同じように申請ができることをご存知でしょうか?
今回のコラムでは、失業保険が受け取れるかどうかの条件、手続きに必要な書類などについて解説いたします。

1失業保険とは

失業保険の正式名称は「雇用保険」といい、働けない状況になってしまった労働者の生活を守り、再就職を支援するために国から支給されます。雇用保険は主に厚生労働省が管理しており、手続きや給付はハローワークが行なっています。

2派遣スタッフの雇用保険の加入条件

「派遣社員でも雇用保険に加入できる?」「単発の仕事で働いていたら加入できない?」など、派遣で働いて雇用保険に加入できるか不安に思われる方はいらっしゃるのではないでしょうか。
派遣・パート・アルバイトなどで働いていても、一定の基準を満たす場合は、雇用保険への加入が企業に義務付けられています。
では、この「一定の基準」とはなんでしょうか?3つのパターンに分けてご説明します。

派遣社員・パート・アルバイト

1週間の所定労働時間が20時間以上」で、かつ「31日以上の継続した雇用が見込まれること」という2つの条件を満たすとき、雇用保険に加入することができます。

日雇い労働者

雇用保険における日雇い労働者とは、日ごとに単発の仕事をしている人や、雇用期間が30日以内の人を指します。
日雇い労働者の場合、雇用保険の加入条件は「雇用保険の適用事業所(※)に雇用されている」の1点のみです。この条件を満たしていたら、自ら管轄のハローワークへ行き、「日雇労働被保険者手帳」をもらいましょう。

季節的労働者

季節的労働者とは、「雇用契約期間が1年未満」で、「仕事の内容が季節の影響を強く受ける仕事」に就いている人を指します。例えば、冬場にしか雇用がないスキー場でのお仕事などが該当します。
季節的労働者の場合、「4ヶ月以上雇用されるという雇用契約」で、かつ「1週間の所定労働時間が30時間以上」のという2つの条件を満たすとき、加入することができます。

※雇用保険の適用事業所とは
原則、農林水産業の一部を除き労働者が雇用されるすべての事業は、雇用保険の適用事業となります。
ただ、(1)場所的に独立していること、(2)経営単位としてある程度の独立性があること、(3)施設としての継続性があることが求められるので、実態としてこれらに該当しない場合は、ハローワークが適用事業所に該当しないと判断します。

3失業保険の受給対象?診断フローチャート

雇用保険に加入していても、就業期間などの条件に当てはまっていないと、失業保険が受け取れない可能性があります。また、退職理由によっていつまで受け取れるるかなどが変わります。
下図の受給資格があるかないかがわかる簡単な診断チャートを、ぜひご活用ください(クリックすると拡大します)。
※あくまでこの診断チャートは目安です。受給資格の有無は、ハローワークでしっかり審査してもらう必要があります。

4会社都合退職と自己都合退職のちがい

上のフローチャートにもあるように、退職理由が「会社都合」か「自己都合」かによって、失業保険の受給期間などに違いが出ます。
では、どのようなケースが会社都合(または自己都合)の退職なのでしょうか。

会社都合退職

会社都合退職は、ざっくり言うと「退職を余儀なくされた」ケースです。経営破たんや業績悪化に伴う人員整理により、一方的に労働契約を解除される場合が一般的です。また、何らかのハラスメント被害を受けた場合など、自分の意志に反して退職を余儀なくされたケースも当てはまります。

特に派遣では、契約期間満了前に次の派遣就業先を指示されず、契約期間満了後1ヶ月間に同じ派遣会社からの就業を希望していながら就業がない場合は「会社都合退職」となります。

自己都合退職

自己都合退職をざっくり言うと、「希望して退職する」ケースのことです。一般的には、転居・結婚・介護・病気療養のための退職などが当てはまります。

特に派遣では、以下のような場合「自己都合退職」の離職になります。
・契約期間満了前に次の派遣就業先を指示されながら、派遣労働者がその派遣就業を拒否した場合
・契約期間満了までに次の派遣就業先を指示されず、同じ派遣会社からの就業を希望しない場合

※もし不正な退職理由であると感じた場合は、ハローワークに相談しましょう。不正な退職理由であったかどうかを調査してくれます。

5派遣の「1ヶ月待機」とは

派遣の場合、契約期間満了から1ヶ月間は、会社都合と判断されるまでの「待機期間」があります。なぜなら、派遣では次の派遣先が決まるまで時間がかかることが想定されており、派遣スタッフが同じ派遣元から就業したい場合、1ヶ月間は被保険者資格を継続することが例外的に認められているためです。つまり、契約期間満了による会社都合退職となるまで、1ヶ月間待つ必要があるのです。
もし契約満了後すぐに離職票がほしいという場合には、この理由によって自己都合退職となりますので、注意しましょう。

6失業保険を受け取るために必要なもの

1.失業保険を受け取るために必要なもの

・雇用保険被保険者離職票1・2(退職後に会社から受け取れます)
・写真付きの身分証明書(運転免許証、住民基本台帳カードなど)
・写真2枚(縦3cm×横2.5cmの正面上半身、かつ3か月以内に撮影したもの)
・印鑑
・本人名義の普通預金通帳
・個人番号確認書類(マイナンバーカードなど)

2.派遣社員が失業保険を受け取るまでの流れ

(1)契約満了により退職
(2)1ヶ月待機を経ても次の派遣先が決まらない場合、会社都合の離職となる
(3)派遣会社から離職票を受け取る(※)
(4)ハローワークで求職の申込み(退職理由の判定、受給資格の決定)
(5)待機期間7日間
(6)雇用保険受給説明会に出席
(7)失業認定
(8)受給

※派遣会社から離職票を受け取るときは、退職理由を確認!
派遣会社から離職票が渡されたら、「労働者からの契約の更新又は延長」に「延長を希望する旨の申出があった」(=会社都合扱い)と書いてあるか、「延長を希望しない旨の申出があった」「延長の希望に関する申出はなかった」(=自己都合扱い)と書いてあるか、確認しましょう。納得できない場合は、その問題が解決するまでは書名・捺印をしてはいけません。
派遣会社と話しても解決しない場合は、ハローワークに相談して退職理由を調査してもらいましょう。調査結果に基づいて会社都合となるケースもあります。

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さいごに

いかがでしたか?失業保険を受け取るまでにはいろいろな準備が必要で、すぐにもらえるものではありません。失業保険の受給を考えたら前もって備えておくことが肝心です。よいお仕事にめぐりあうの失業保険、このコラムで理解が深まっていただいたら幸いです!

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