2023年9月に行なったユーザーアンケート「派遣とパート・アルバイトの違い」では、パート・アルバイトと比較した際の派遣のメリットだと思うことを教えてください」という質問の回答トップ3は
1位 条件に合う仕事を探してくれる 65%
2位 時給の相場が高い 63%
3位 トラブル時に相談ができる 55%
という結果になりました。
それぞれについてアンケートに回答された方の声とともにご紹介します。
Q.パート・アルバイトと比較した際の派遣のメリットだと思うことを教えてください。
派遣会社のコーディネーターに希望勤務地・条件を伝えることで、条件に合ったお仕事の紹介をしてもらえることは派遣の最大のメリットです。
「忙しい合間に自分に合った仕事を探したい」「条件を満たす仕事を見つけるのが大変」という方はもちろん、「久々に仕事に復帰するから無理なく働ける場所を探したい」といった希望も登録・面談の際に伝えておくことで、希望や状況を考慮してお仕事の紹介を受けることができます。
さらに、第三者の視点で職場がどんな雰囲気なのか、どんな人と一緒に働くのかなど、求人情報だけではわかりづらい職場の情報も教えてもらえることもあります。
アンケート回答者の声
●自宅から通いやすい場所や働きやすい時間を考慮してくれ、続けやすく無駄な時間に労力をかけなくてよかった
●働ける期間が半年くらいに限られていたので、パートでは仕事が探せなかったが派遣で条件に合う仕事がすぐに見つかった
●子どもがまだ幼く、通勤距離や時短など細かいことを言っていたのにそれに合う所をいくつも紹介してくださり、更には休みやすさなどの情報もいただけたのは助かりました
●自分に合った条件の職場を探すのが結構難しかったりするので、相談しながら探せるのが良いと思った
派遣のお仕事の時給は、パート・アルバイトより高いことが多いです。エン派遣に掲載中のお仕事を見てみると、三大都市圏平均時給は1,700円(2025年2月)。
未経験から始められるお仕事や1日だけ働ける単発のお仕事でも、パート・アルバイトより時給が高いことが多いです。
仕事探しにおいて求職者の方と企業との間に派遣会社が介在していること。ボーナスの支給がないことが多い派遣ではその分時給に上乗せされていることから、時給が高くなる傾向があります。
アンケート回答者の声
●家の近所のパート求人は最低時給のものばかり。「こんなものか」と思っていましたが、エン派遣を見てみたら、勤務時間の自由度も高く、かつ時給1400円という求人がありびっくり!「気になる」ボタンをつけているだけで、次々と派遣会社からアプローチが頂けたのにも驚きとありがたさを感じました
●5年パートで働いても時給が70円しか上がらない。派遣の方が時給がよい
●アルバイトに比べて時給も高いし、契約を交わしているのでシフトを減らされることが少なく給与が安定している。自分で契約内容を交渉することがないので、勤務日数等の変更をお願いしやすい
お仕事紹介を受けて終わりではなく、お仕事に就いてからも派遣会社のフォローを受けることができます。
フォローの頻度や手厚さは派遣会社や担当者によってさまざまですが、ブランクからの復帰時など不安が大きい場合はフォローに定評のある派遣会社を選ぶと安心です。
仕事上での困りごと、社内の人間関係なども相談できるので、アドバイスがもらえたり、必要に応じて就業先企業との調整を図ってくれることもあります。
アンケート回答者の声
●職場の人間関係で悩んでいた際、派遣先にうまく伝えてもらえたので今も続けることが出来ています
●体調を崩して長期休みしていたときに、担当の方が派遣先所長との間をとりもってくれました。体調が思うようにコントロールできなかったときも、親身になってアドバイスしてくださいました
●派遣社員として就業していた頃、正社員とその場にいると(就業先の)上司からはどうしてもひとまとめに指示されたり、頼み事をされがちだった。そこの業務の線引きや、契約外のしれっと追加されそうな業務を明確にする交渉をしてくれるのはありがたかった
紹介予定派遣とは、一定期間(最長で6ヶ月間)を派遣社員として働き、派遣先企業と派遣スタッフが双方に合意したときに直接雇用になる働き方です。
いずれは正社員として働きたいという方は、紹介予定派遣という働き方を探してみるのもよいでしょう。(→紹介予定派遣の求人を見る)
派遣で働くひとの声
●新卒入社が難しく、ずっと就活しているわけにはいかないため、派遣から正社員を目指すつもりであるから
●本当はちゃんとした正社員になりたい。が、そう簡単になれない。その入口である派遣でスキルを磨くことが出来るのが大きいです
パート・アルバイトと比較しさまざまなメリットがある「派遣」ですが、デメリットもあります。
アンケート結果によれば、「パート・アルバイトと比較した際の派遣のデメリットだと思うことを教えてください」という質問の回答トップ3は
1位 同じ職場で働ける期間に限度がある 47%
2位 希望の仕事を必ず紹介してくれるとは限らない 43%
3位 家の近くで希望に合う仕事がない/少ない 39%
という結果になりました。
デメリットについても、アンケートに回答された方の声とともにご紹介します。
Q.パート・アルバイトと比較した際の派遣のデメリットだと思うことを教えてください。
派遣で働くには派遣法という、派遣で働く方々の権利を守り適切な労働環境を確保することを目的に作られた法律が関わってきます。
派遣法では、「同一の事業所や部署で派遣社員を受け入れられる期間は3年まで」という定めがあり、同じ職場で働ける期間に制限が設けられています。
このいわゆる「3年ルール」には、無期雇用への切り替えなど派遣で働く方々の待遇改善を促すといった背景があるのですが、派遣で働き続ける場合は3年ごとに職場を変えていく必要があります。
アンケート回答者の声
●3年は意外と短く、慣れた頃に辞めなければならない
●ある職場で3年以上続けたかったのですが続けられず、泣く泣く契約を終了しなければならなかった。※無期雇用となっても時給が生涯変わらない点など派遣だった時と条件が変わらなかったので終了しました
●とても働きやすい職場だと思っても3年しか働けない。その後直接雇用の打診がなければ別の仕事を探さないといけない
派遣に限った話ではありませんが、働く上で譲れない条件が多い場合は条件に合う仕事そのものが少なく、派遣会社であっても紹介できないということはあります。
また、希望のお仕事へ応募を進めたとしても、同じ仕事を希望するスタッフの方がいる場合には、派遣会社内での選考が行なわれ、希望が叶わないこともあります。
人気な仕事ほど希望者が多く、応募受付期間も短いこともありますので、「いいな」と思ったお仕事へは早めに応募など行動をしていく必要があるのは派遣も同じです。
アンケート回答者の声
●希望の仕事があり登録したが、結局他の人に決まり紹介してもらえなかった
●家庭の事情で週3~4日しか勤務できないのですが大抵の所が週5日。なかなか良いところが見つからない時があります
一般的に派遣スタッフを必要とする企業は規模の大きな会社であることが多く、中心地でのお仕事が多い傾向にあります。
お住まいのエリアにもよりますが、「家から徒歩で通えるところがいい」といった希望があった場合、なかなか希望に合う仕事がない場合もあります。
アンケート回答者の声
●地方だと事務系の求人は少なく、なかなか条件に合う求人が見つけられない
●オフィス街などが多く、自宅近くの仕事が少なく条件に合う仕事が見つからない事はよくあります
ここからは、正社員と比較した場合の派遣のメリットをお伝えしていきます。
正社員と比較した場合の派遣のメリットは「働き方を自分に合わせやすい」ことや「仕事に就きやすい」こと、「派遣会社からのサポートを受けられる」ことです。
それぞれについて派遣で働く方の声とともにご紹介します。
勤務する時間・場所、仕事内容、働く期間などを事前に契約し、その働き方に則って働くことができます。
選べる働き方は正社員で働くよりも幅が広く、「残業をしたくない」「週3日だけ」「午前中だけ」「3日間の単発」など自分のライフスタイルに合わせた働き方が叶います。
また、物理的な面だけでなく、精神的にも自由だと感じる方もいるようです。人間関係のしがらみに囚われすぎずに仕事に集中することができるのも、ひとつのメリットです。
派遣で働くひとの声
●主婦なので、子育てをしながら空いてる時間を有効活用したい。そのため、勤務地や時間などを選べる派遣は助かる
●自宅からの通勤時間を考えながら選べるのはメリットです
●正社員だとオールマイティーでなければならないですが、派遣だと職種を限定できるところも魅力的です
正社員として仕事を探すよりも仕事に就きやすい、というのもメリットとして挙げられます。
正社員の応募条件では経験や学歴を求められることが多いですが、派遣では職種未経験から働ける仕事が多くあります。また、正社員として雇用されるのが難しいような大企業に挑戦しやすいのも魅力です。
一定期間派遣で働き、そのまま派遣先に直雇用される「紹介予定派遣」という働き方もあるので、なかなか仕事に就けない方も派遣を検討してみると良いかもしれません。
派遣で働くひとの声
●正社員は学歴が必要になることが多く、試験や面接も大変だが、派遣は経験やスキル次第ですぐ決まりやすい
正社員ではなかなか入れないような大企業で働くことができ、そこでの仕事経験や人間関係はその後転職するとしても武器になる
●とにかく仕事に就きたいと思って登録したら、すぐにいろいろ紹介してくれて、就職できた
派遣の雇用形態では、派遣スタッフと派遣先企業の間に「派遣会社」がいます(→派遣の仕組みをもっと詳しく知りたい方は、『派遣のしくみ』もチェック)。
そのため、自分のスキルや働き方について不安なことは派遣会社に相談できますし、派遣先での悩みも打ち明けられます。
また、派遣会社によってはスキルアップ・資格習得のための研修を設けているところもあるので、こちらを利用できるのも大きなメリットです。
派遣で働くひとの声
●バックに派遣会社が付いている事で、何かのトラブルがあっても間に入ってもらえる事の安心感を持って働く事ができる。
●就労前に社内の雰囲気など詳しいことを派遣会社を通じて知ることができる
正社員と比較した場合の派遣のデメリットは「ボーナスなどの福利厚生の薄さ」や、「同じ職場で働ける期間に限度がある」こと、「社会的な身分・信頼が低く捉えられることがある」ことです。
それぞれについて派遣で働く方の声とともにご紹介します。
派遣の時給相場が高いことの理由のひとつに、ボーナス分はあらかじめ時給に含まれているからという点もあり、ボーナスとして別途支給されないことが多いです。
派遣先企業ではなく、派遣元である派遣会社の福利厚生が適用されるため、社員食堂の利用など派遣先の社員が受けられる福利厚生が受けられないこともあります。
そのため、一緒に働く正社員の方が賞与の話で盛り上がっているときはすこし寂しい…、食堂など派遣先企業の設備を利用したいという声もあります。
派遣で働くひとの声
●交通費が出ないのは、とても痛いです。時給が高いのでしょうがないかなと思っていますが、片道1時間ぐらいかけて行ってるので、少しは出て欲しいなと思います
●正社員と比べて、ボーナスや待遇面で一段下がる感は否めないです。また、派遣先とは待遇が違うため、ちょっとした点で羨ましくなることも(社割とか)
派遣では同一の職場で3年以上働くことができないという点は、パート・アルバイトと比較した場合のデメリットでもお伝えをした通りです。
せっかく気に入った職場であっても、3年経ったらほかの職場に移る必要があります。新しい職場ではまた業務内容を覚え直す必要があるため、それが大変だと感じるという意見もあります。
また、契約が切れる前に次の仕事が決まっていないと働かない期間ができてしまうので、注意が必要です。
派遣で働くひとの声
●せっかく自分に合った仕事が見つかっても、長期勤務出来なくて、次の仕事をするにも慣れるまで時間がかかる
●派遣法の3年の縛りは、良い職場に出会えた時には残念に思う
派遣の仕事は有期雇用で時給制であることが多く、安定していないというイメージがあることは否めません。そのため、ローンを組むときや賃貸住宅を契約する際に、派遣という理由で審査が厳しかったと言う声もあります。
派遣で働くひとの声
●派遣というと世の中の印象はまだ悪いです…。正社員や契約社員よりもいい収入を得られたりする事もあるので、賢く選択すれば、良い環境で働けると思います
●マスコミなどでも不安定さを強調されて、社会的信用の見方が変わってほしい
いかがでしたでしょうか?派遣、正社員、パート・アルバイトのそれぞれに良さがあります。
ぜひ、希望や状況に合わせてご自身に合った働き方を見つけてください!