無期雇用派遣とは?普通の派遣や正社員との違い、メリットを解説

2018/05/14更新
最近新しく登場した、無期雇用派遣という働き方。
よく耳にはするものの、「実はまだよくわかっていない」「普通の派遣と何が違うの?」「正社員とは違うの?」など、不明点を抱えている人は多いようです。今回はそんな方のために、無期雇用派遣の基礎知識をまとめました!

無期雇用派遣とは?カンタンに言うと…
・派遣会社と、期間の定めのない雇用契約を結ぶ(雇用が保証されている派遣社員)
・いわゆる正社員とは異なる
・メリットは「切れ目なく安定して働ける」「期間制限なく同じ就業場所で3年以上働ける(派遣の3年ルールの例外となる)」
・デメリットは「(一般的な派遣と比べ)勤務地や勤務時間・仕事内容が選びにくい」

1無期雇用派遣とは?

普通の派遣との違いは?

無期雇用派遣とは、派遣会社と「期間の定めのない雇用契約を結ぶ」働き方のこと。わかりやすく一言で言うなら、「雇用が保証されている派遣」と言えます。

*一般的な派遣(=登録型派遣)

期間の定めがある雇用契約を派遣会社と結び、派遣先で働く期間が終了したら雇用契約も終了します。
(○○派遣会社と雇用契約を結んで、△△株式会社の事務として働いていたとします。△△株式会社で働く期間が終わったら、○○派遣会社との雇用契約もそこで終了するということです。)

一般的な派遣の仕組み

*無期雇用派遣

派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結びます。そのため、派遣先での就業期間が終わっても、派遣会社との雇用契約は継続されています。
(○○派遣会社と無期の雇用契約を結んで、△△株式会社の事務として働いていた場合、△△株式会社で働く期間が終わっても○○派遣会社との雇用契約は継続されます。)

無期雇用派遣の仕組み

正社員との違いは?

期間の定めのない雇用契約というと、「正社員ということでは?」と思う人も多いのですが、無期雇用派遣はあくまでも派遣社員。いわゆる"正社員"とは異なります。
就業先は派遣会社自社ではなく、派遣先。また、給与形態や待遇といったものも、派遣会社の正社員とは別のものであることが多いです。

2無期雇用派遣は何のため?注目されている背景は?

派遣やパートなどの有期労働契約で働く人の中には、長期的・安定的に継続して働くことを希望する人もいます。
また、何年も有期の雇用契約を繰り返している人が一定数存在するという実態もあることから、平成25年4月に『労働契約法』が改正され、「無期労働契約への転換」など新しいルールが導入されました。 これは、有期雇用契約で働く人たちのが抱える雇止めの不安を解消し、不合理な労働条件が定められないようにするための法改正です。
このような背景があり、無期雇用派遣が注目されるようになりました。

いわゆる「無期転換ルール」というこのルールは、“同一の企業と5年を超えて有期労働契約が反復更新された場合、労働者は無期労働契約への転換を申し込むことができる”というもの。このルールはもちろん派遣会社との雇用契約にも適用されるので、5年を超えて何回も同じ派遣会社と契約更新したら、無期雇用派遣への転換を申し込むことができます。

3無期雇用派遣のメリット・デメリット

メリット

*雇用契約に期限が無いので、雇用が安定

派遣会社と無期の雇用契約を結ぶので、有期の雇用契約を繰り返す働き方より、雇用状況は安定します。 一つの派遣先でのお仕事が終了しても、派遣会社からはすぐに次のお仕事が紹介されるので、次のお仕事が見つからない不安や、お仕事を探す手間がなくなり、収入も安定するでしょう。
また、仮に次の派遣先が決まるまでに少し期間が空いた場合にも、派遣会社との雇用関係は続いているので、お給料が発生しない期間はなくなります。(ただ、すぐに次のお仕事が紹介されることがほとんどなので、実際にはこうしたケースはあまりないようです。)

*派遣の期間制限(3年)を超えて働ける

一般的な派遣(登録型派遣)の場合、派遣法により、同一組織では3年以上働くことができません。しかし、「無期雇用派遣」の場合は例外として、同じ組織で3年以上働き続けることが可能です。

エン派遣が行なった「派遣のメリット・デメリット」に関するユーザーアンケートでも、デメリットの第1位は「気に入った職場でも長期勤務できない場合がある」でした。同じ職場で長く働けないことを派遣(登録型派遣)のデメリットと考えると、3年の期間制限がなく働けることは、無期雇用派遣ならではのメリットと言えるでしょう。

派遣の3年ルールについての詳細はこちら
派遣のメリット・デメリット アンケート結果はこちら

*賞与や交通費あり、月給制の派遣会社も

一般的な派遣(登録型派遣)は賞与・交通費が出ることが稀で、お給料は時給制であることがほとんどです。これに対し無期雇用派遣では、賞与や交通費が支給されることが多く、月給制が多いです(派遣会社によりますので、絶対ではありません)。休日の多い月でも収入が安定しますし、職場が遠くても交通費負担の心配をしなくて済むのは、一般的な派遣(登録型派遣)では得られにくいメリットです。
※無期雇用派遣の場合の給与や待遇は、派遣会社によって異なりますので、自分の派遣会社の規定を確認しましょう。

デメリット

*自分の希望に合う仕事に就きにくい

無期雇用派遣は、派遣会社に常に雇用されている状態です。その雇用契約によって給与額や待遇などの条件が決まっているので、自ずと勤務地や仕事内容などは選びにくくなります。一般的な派遣(登録型派遣)では、自分に合った勤務地や仕事内容・時間などが選べることがメリットとされているので、この点を重視する人にとってはデメリットが大きいかもしれません。

4無期雇用派遣で働くための2つの方法

無期雇用派遣になるためには、以下2つの方法があります。
1.無期雇用派遣の求人に応募する
2.5年を超えて反復更新している派遣会社に無期転換を申し込む

無期雇用派遣への転換を申し込むには、以下の条件を満たしている必要があります。
(1)有期労働契約の通算期間が5年を超えている
(2)契約の更新回数が1回以上である
(3)現時点で同一の使用者との間で契約している
※平成25年4月以降に締結(または更新)した有期労働契約から、(1)(2)の対象になります。

ただ、5年を超えて何回も契約更新をしていたら、絶対に無期雇用派遣にならなければいけないということではありません。5年を超えてからも同じ派遣会社とそれまで通りの有期雇用契約を続けることも可能です。

また、派遣会社は無期雇用派遣への転換の申し込みを断ることは原則できません。年齢を理由に無期雇用派遣への転換を拒否することは禁止されています。
※有期雇用特例措置法により「定年に達した後引き続き雇用される有期雇用労働者の特例の手続き」の申請を都道府県労働局長に認定を受けた会社は、特例として、定年後5年を超えて働いた有期派遣社員の無期雇用派遣を断ることができます。

さいごに

いかがでしたでしょうか?この記事で、みなさんの無期雇用派遣についての理解が深まれば幸いです。
なお、無期雇用派遣という働き方に興味を持たれた方は、エン派遣のトップページにある「無期雇用派遣トピックス」(タイミングによっては掲載が無いこともあります)をチェックしてみてください。 派遣会社が実際に募集している無期雇用派遣のお仕事をご覧いただけ、そこからご応募もできますよ!

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