派遣のお仕事「同時に複数応募」してOK?覚えておきたい派遣のマナー

2018/10/01更新
派遣でのお仕事探しが初めて・経験が少ない場合は、「同時に複数応募していいのか?」という疑問を抱かれる方が多いものです。
直接雇用と異なり、応募後に派遣会社に登録&お仕事紹介を受けて就業が決定する「派遣」。同時に複数社への応募を進めた場合、「どこかを断らなければならなくなったときにどうすればいい?」「他からも紹介を受けていることは言っていいもの…?」と不安を感じてしまいますよね。

今回はこんな疑問にお答え。一般的な進め方やコツ、知っておきたいマナーなども含めて解説します!

1「同時に複数応募」はOK!

派遣のお仕事も、直接雇用のお仕事同様、応募したからと言って必ず就業が決まるわけではありません。ですので、効率的かつ確実にお仕事を決めるために同時に複数応募することはごく一般的なことと言えます。派遣会社側から見ても、応募者が複数応募していることは珍しいケースではありませんので、心配しなくても大丈夫です。
派遣会社は数多くありますが、扱うお仕事の種類や数、得意としている分野はそれぞれ異なりますので、同時に複数の派遣会社の案件に応募・登録しておけば就業の可能性も高まります。また派遣で働く際には、派遣会社の担当者と自分との相性も大事。就業前・就業中と、頻繁にやり取りをする相手ですので、自分が話しやすいと感じる方に出会うためにも、複数の派遣会社への応募・登録は有効です。

2お仕事を断る必要が出たら、正直に伝える

同時に複数応募を進めた場合、いちばん気になるのは「断り方」ではないでしょうか。特に多くの人が悩むのは、本命のお仕事よりも先に他のお仕事の紹介が進むケース。「もっと志望度の高い仕事がある」という理由を失礼のないように伝えるのは難しく、それゆえ、つい他に何か理由をつけてごまかせないものか…という思考に陥ってしまう人も少なくありません。
しかしここは正直に話すべき。「ご紹介をいただきありがとうございます」と感謝の意を述べつつ、「他社から紹介されている仕事で話が進んでおるため、今回は辞退させていただきたい」と率直に伝えましょう。

派遣会社は数多くの求職者と接しています。その場しのぎで理由をつけても、何かをごまかしている不自然さは感じられるもので、その違和感が、信頼を損ねる要因にもなり得ます。

3「同時に複数応募」を上手に進める3つのコツ

[1]同時に複数応募・登録している旨は、あらかじめ各派遣会社に伝える

「紹介されたお仕事を断るときは正直に理由を伝えるのが良い」と述べましたが、そのために大事なのはまず、同時に複数応募・登録していることを、あらかじめ各派遣会社に伝えること。
伝えるタイミングとしては、派遣会社に登録に出向いて担当者と話す時が無難です。その時点で他に応募・選考が進んでいる仕事がなかったとしても、その後他のお仕事や派遣会社に応募・登録する可能性がある場合は、「まだ動いていはいないが他にも応募・登録したいと思っている」という旨だけでも伝えておきましょう。

“就業に向けて積極的に活動をしている”という状況をあらかじめわかっていれば、派遣会社の担当者も「急に断られた」とは思いませんので、万が一どこかのお仕事を断る必要が生じても、正直に伝えやすいのです。

[2]「いつまでに?」期限をはっきりさせる

同時に複数応募した場合に肝心なのは、スケジュール管理です。派遣のお仕事の場合、応募後は、登録、希望条件・スキル確認、お仕事紹介…と選考が進んでいきます。その間、なかなか連絡がつながらなかったり、約束を忘れてしまうようなことがあれば、派遣会社側も「この人を紹介して大丈夫だろうか」と心配になるものです。応募・登録件数は自分で把握・管理できる範囲におさめ、応募後の各社とのやり取りも漏れなく行いましょう。
なお、スケジュール管理する上で一番大事なことは、期限の設定と確認。相手が締め切りを設定してくれている場合はよいですが、そうでない場合は「いつまでにご連絡すればよいですか」「いつぐらいまでにご連絡いただけそうですか」と自分から確認しましょう。期限をはっきり決めて担当者と認識を揃えておくと、お互いに相手の返事を待ってヤキモキせずに済みますし、複数応募しても格段にスケジュール管理がしやすくなります。

※急かしているように思われそうで訊きにくい!確認しても曖昧な期限しか言われない!など、うまく確認する自信がない場合の訊き方…
「◯日までにはお返事できそうですが、それで問題ございませんか」「他にも予定があるのですが、○日くらいまでにご連絡いただくことは可能ですか」という訊き方がおすすめです。この形で訊くと相手はイエス・ノーのどちらかで答えればよいので、やり取りがスムーズになります。

[3]一度仕事を受けてから断ることがないように

複数応募をしていると、就業を決めた後でより好条件の仕事に出会って惹かれてしまい、やはり…と断るケースも、実はよくあるようです。これはなるべく控えましょう。
もちろん契約の書類を交わす前であれば、断ること自体がなにかに違反したりペナルティが発生するようなことはありません。しかし「この人が適任」と、派遣会社が自信を持って派遣先に紹介してくれていることを考えると、あまり良いマナーとは言えません。派遣の場合は直接雇用とは異なり、その後もその派遣会社に仕事を紹介してもらう可能性があります。派遣会社としては、しっかり就業につながって活躍して貰えそうな人を紹介したいものですので、後々自分が困らないためにも、この点は心に留めておきましょう。

4さいごに

複数応募に関する今回の記事はいかがでしたか?
派遣のお仕事は、派遣会社から客観的なアドバイスをもらえたり、自分では見つけられないお仕事を紹介してもらえたり、一人でのお仕事探しより心強い面もたくさんあります。だからこそ、関わる派遣会社それぞれと良好な関係性を築くことが大事です。
仕事紹介にはご自身のスキルやタイミングなども重要ですが、“信頼できる人”と感じてもらえるかどうかも大きなポイントですので、本記事を参考に上手に複数応募して、素敵なお仕事を見つけてくださいね。

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