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扶養を外れると損する?得する?“扶養内”に関わる税金・社保の最新事情

2018/04/22更新

現在、扶養の範囲でお仕事をしていますが、秋ごろからフルタイムにして、収入を増やしたいと思っています。フルタイムで月20万円ほどの収入で長期で考えています。現在の仕事の1月から秋までの収入が60万円ほどで、秋からフルタイムにして年末までの収入が40万円だとして、年収を100万円に抑えたとしても、扶養から外れる事になりますよね。秋にフルタイムにするとその時点で派遣会社の保険に加入することになりますよね。

そうすると、損をすることになりますか?収入を増やすことにはならないのでしょうか?フルタイムにするのは年が明けて1月からにしたほうがいいのでしょうか?扶養からはずれて仕事をふやす方はできるだけ年始に近いほうが得ということでしょうか?

poko

扶養には税金上(所得税や住民税)の扶養と社会保険(健康保険と年金)の扶養があります。

税金上の扶養は1~12月の給与収入が103万円以下であることが条件です。pokoさんの今年度の給与収入を103万円以下に抑えると所得税は課税されず、またご主人の扶養に入っている場合は、ご主人が配偶者控除・配偶者特別控除(所得税・住民税)が受けられます。配偶者控除・配偶者特別控除に関わる税制改正が行われたので、2018年からは年収150万円までは満額(38万円)控除が受けられるようになりました。※ご主人の年収額によって異なる。詳しくはこちら

社会保険の扶養は、就業する仕事の年収(見込み)が130万円を超えると扶養からはずれます。年収130万円は、月額換算だと10万8334円。その月収を常に超えるお仕事に就いた場合は、社会保険の扶養をはずれることになります。また、年収(見込み)が130万円未満でも下記条件を全て満たす場合は、就業と同時にご自身で派遣会社の社会保険(健康保険・厚生年金)に加入することになります。

■派遣社員の社会保険(健康保険・厚生年金)の加入条件
・週の労働時間・月の勤務日数が、勤め先の通常の労働者の3/4以上
・派遣会社の従業員数が101人以上
・週の所定労働時間が20時間以上
・2ヵ月を超える雇用の見込みがある
・学生ではない
・給与の月額が88,000円以上

pokoさんはフルタイムで長期勤務、かつ月20万円ほどの収入を考えているとのことですので、そのようなお仕事に就いた場合は上記の条件の大半を満たすこととなり、派遣会社の社会保険に加入する可能性が高いです。しかし、これらの条件は1つでも該当しないものがあれば、社会保険の加入対象とはなりません。派遣会社の従業員数や、勤め先の通常の労働者の労働時間・勤務日数にもよりますので、上記の条件を踏まえつつお仕事探しをしたり、相談にのってくれる派遣会社を探すとよいでしょう。

なお仮に社会保険に加入したとすると、保険料の負担が増えるため、損をしてしまうように思えるかもしれません。しかし厚生年金に加入すると将来の年金額が増えるので一概に損とも言えません。そういった面も含めて考えてみるのも一つの手ですよ。

一般的には、年収がおおむね150~160万円以上になれば、扶養を外れてもメリットがあるといわれています。扶養を外れるのでしたら目いっぱい働くのが一番トクですし、フルタイムの就業でしたら選べるお仕事の幅も格段に広がります。もし、希望のお仕事が見つかったら、ぜひ年内にチャレンジしてみてくださいね!

※関連記事はこちらから
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