CAD・設計のお仕事は、CADソフトを用いて設計を行なう職業です。建築・土木業界、アパレル・ジュエリー業界や機械業界などで使用する設計図面を、CADソフトを使用して描きます。CAD設計士は、設計をするためのツールとしてCADを使うので、業務の中心は設計をすることです。そのため、CADの知識だけでなく、建築法、機械工学やデザインについての知識が必要になります。似たお仕事に「CADオペレーター」がありますが、CADオペレーターはCAD設計士やデザイナーの描いたイメージを見やすい図面に描き起こすお仕事なので、役割が異なります。何度もお客さまや社内とやり取りをし、時間をかけて設計した図面が、実際に完成品として目にしたときの達成感が、大きなやりがいになるお仕事です。
CAD・設計のお仕事を経験することで、設計の技術・知識のさらなる向上、CADスキル、コミュニケーション能力を磨くことが可能です。
さまざまな依頼を形にする設計の場数を踏むなかで、いままで描いたことのなかった設計図を描く機会があったり、新しい素材についての知識を習得する必要が出てきます。その際に新しい図面の引き方を習得したり、素材について勉強をすることで、設計に関する技術・知識を磨くことができます。また、自分の図面を描くだけでなく、他の人が書いた図面を見て読み解くこともありますので、そこでも設計スキルを向上させるチャンスがあります。
また、CADを使って設計図を書きますので、CADスキルが向上します。もともとCADを使える方でも、毎日CADソフトを操作することで、いままで使ったことがない機能を使えるようになったり、新しいCADソフトを使えるようになったり、専門外だった分野の設計図を読み解けるようになります。
そして、CAD・設計のお仕事では設計図を書くだけでなく、関係部署との連絡や、顧客との調整も必要です。そのため、様々な人と一緒に仕事を進めていくためのコミュニケーション能力も高まります。
CAD・設計として働いてCADと設計についての知識を深めることで、より大きな仕事を任されるようになります。設計職においては建築士の資格はもちろん評価されますが、実は資格よりも実務経験を重視する傾向にあります。建築物のデザインや仕様のトレンド同様に、流れの早い建築法規を抑えられる事が大事になります。ですので、経験を積むほどキャリアアップにつながります。さらに言うと、建築なら建築など、一貫したキャリアを積まれている人のほうが評価されますので、これと決めた業界で経験を積んで腕を磨いていくよいでしょう。
CAD・設計の求人の半数程度が未経験からチャレンジ可能なお仕事。経験がなくても比較的チャレンジしやすいお仕事です。
CAD・設計として働くためには、CADソフトを使えることと、それぞれの業界の設計知識は必要になります。そのため、CAD・設計のお仕事に有利な資格は、CADソフトが扱えることを示す資格(CAD利用技術者試験やCADトレース技能審査など)と、それぞれの業界の設計知識を示す資格(建築・土木業界では建築CAD検定試験や建築士などで、機械業界では技術士(機械部門)や基礎製図検定が必要になります。これらの知識を手に入れる方法は、専門学校でしっかり勉強して資格を取得してからCAD・設計を目指すパターンと、独学で勉強しながらCAD・設計のアシスタントをして実践で学ぶパターンがあります。また、設計知識以外にも、コミュニケーションスキルも重要です。設計職は、クライアントの理想をかなえて形にすることが求められますので、お客さまが求めているものを適切に聞き出すための能力が必要となります。CAD・設計として一人前に働くためには、深い知識と実務経験を求められるため、たいへんな努力が必要ですが、手に職をつけることができ、ものづくりの土台として設計に携われるやりがいの大きい仕事でもあります。
「志望動機が思いつかない」「どの求人に出す志望動機も同じ文章になってしまう」という場合は、企業や仕事の魅力、その企業や仕事で活かせそうなご自身の経験やスキルをまとめてみると志望動機が書きやすくなります。
企業や仕事の魅力ごとに、自分の何が活かせるだろう?と考えていくと、あなただけの志望動機に仕上がりますよ!
なお、派遣ではたらく場合は、志望動機で悩む必要はありません。なぜなら、派遣会社が求職者と企業との間に入り、できることや適性をもとに判断して、お仕事を紹介してくれるためです。 具体的には、お仕事に応募→派遣会社から連絡→派遣会社に行き登録(スキルチェックや希望の確認)、お仕事紹介という流れでお仕事が決まります。