ハード系設計のお仕事は、新しいハードウェアを開発・設計する職業です。ここでいうハードウェアとは、パソコン本体・ディスプレイ・プリンター・スキャナーなどの周辺機器そのものと、機器内部の部品ひとつひとつのことを指しています。基本的に、メーカー内で自社製品を開発することが多く、主な就職先としてパソコンや周辺機器メーカー、半導体メーカーなどが挙げられます。近年のスマートフォンやスマート家電の発展を見ても分かるとおり、コンピューター関連の新商品はどんどん発展をし続けています。そのため、ハードウェア設計技術者は常に最新の情報を取り入れながら新製品の設計を行なう必要があります。また、求められる新機能をつけるだけでなく、安全面なども考慮して設計することも大切です。自分が開発・設計した製品が販売されて、多くの人に使用してもらい、人の生活を便利にした実感が得られたときに大きなやりがいを感じられるお仕事です。さらに、常に新しい情報をキャッチしながら最新技術に挑戦できる面白さもこのお仕事のひとつの魅力と言えるでしょう。
ハード系設計の実務経験を積むことで、設計のノウハウが蓄積されていきます。ひとことでハード系設計と言っても、パソコン・スマートフォン・家電など、扱う製品によって必要な知識は異なります。コンパクトさ重視の製品なら限られたスペースにスペックを担保するだけの部品を納めるスキル、防水性能を備える製品なら防水にするために必要な部品の組み合わせ方…など、実際に設計に携わるなかで得られる学びは大きいでしょう。これらのノウハウを深く蓄積していくことで設計の専門性を磨くことができますし、広く経験することで発想力を磨くことが可能です。また、技術に関する最新情報をキャッチし、その情報をどう活用するか考える力が身につきます。技術の発展スピードは日を追うごとに加速しており、最新技術に関する情報をキャッチして製品に活かすことが大切な時代です。企業、ひいては社会に求められる製品を設計し続けるために、自分の知識を早くアップデートしていくことが設計者に求められます。仕様書上にある新しい技術の理解をすることはもちろん、自ら積極的に新しい技術の活かし方も考えていけば、時代のスピードに追いつく技術知識を身につけられるでしょう。
ハード系設計のお仕事では、実務経験を積みながら知識と技術を身に付けていきます。そのため、ハード系設計としてキャリアップしていくためには、実務を積みながら最新技術についての知識をキャッチし、設計の分野ではスペシャリストを目指していくことが望ましいでしょう。また、ハード系設計のなかでも他の人とちがう知識を持っていたら、挑戦する場が広がります。例えば、近年ハードウェアの動作を電気やソフトで制御するものも多いため、電気制御やソフトウェアの知識などがあると強みになります。
ハード系設計の求人のうち、69%は未経験からチャレンジ可能なお仕事。経験がなくても比較的チャレンジしやすいお仕事です。
ハード系設計職として働くために必要な資格はありませんが、大学や専門学校で電気工学などを学んだ人がメーカー関連会社に就職することが一般的です。ハード系設計にはまず、ハードウェアの設計技術が求められます。また、ハードウェアを動かすにはソフトウェアが不可欠で、実際の開発ではソフトウェアのエンジニアと連携して仕事をすることもあるので、ある程度のソフトウェアの知識もあると良いでしょう。さらに、ハードウェアには安全性が重要であり、設計ミスは重大な事故につながることもあるので、安全に関する知識・技術・責任感も大切です。性格としては、機械が好きな人・常に新しい情報をキャッチアップしていくことに面白みを感じる人・論理的にものごとを考えられる人・責任感がある人に向いていると言えます。
「志望動機が思いつかない」「どの求人に出す志望動機も同じ文章になってしまう」という場合は、企業や仕事の魅力、その企業や仕事で活かせそうなご自身の経験やスキルをまとめてみると志望動機が書きやすくなります。
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なお、派遣ではたらく場合は、志望動機で悩む必要はありません。なぜなら、派遣会社が求職者と企業との間に入り、できることや適性をもとに判断して、お仕事を紹介してくれるためです。 具体的には、お仕事に応募→派遣会社から連絡→派遣会社に行き登録(スキルチェックや希望の確認)、お仕事紹介という流れでお仕事が決まります。