学校事務は、小学校や中学校、高校、大学、専門学校など教育機関での事務を担うお仕事です。仕事内容は多岐にわたり、保護者からの電話連絡への対応、資料の印刷やコピー、在学証明書や卒業証明書等の発行、入試の受験料、入学金、授業料等の管理、奨学金の申請書の受付や不備チェック、学園祭やオープンキャンパスの準備・運営、ホームページ更新、広報業務などがあります。派遣のお仕事では、学校事務の中でも大学事務のお仕事が多く、「学生課」「入試課」「財務課」など配属される部署によって任されるお仕事は異なります。留学生の受け入れや、外国人教授とのコミュニケーションなどで、語学力が活かせるお仕事もあります。企業の事務と異なる点として、入学・卒業や受験のシーズン・学園祭などの学校行事の時期には、一時的に残業が増える場合がある点です。また、オープンキャンパスや入試の際には、休日出勤の可能性がある点や、夏季休暇・冬季休暇などは企業に比べてまとまった期間の休みとなることがある点も学校事務ならではです。自分の仕事が子どもたち・生徒たちの成長や夢のサポートをすること、また思いがけず成長を目にした際には、学校事務として大きなやりがいを感じることができるでしょう。
学校事務の業務内容はとても幅広いため、事務スキル・経理の知識・コミュニケーション能力・臨機応変な処理能力などが身につきます。
証明書の発行や申請処理のような事務を経験することで、パソコンスキルや事務スキルが身につきます。教授の旅費精算や研究費処理のような経理補助の業務も多いので、経理に関する知識を習得することも可能です。備品・教室の管理をすることもありますので、総務のようなサポート業務経験も積めます。広報を任された場合はホームページの更新や、企業とのやりとりが発生するときもあり、ホームページや対外やり取りについて学ぶこともできます。
教授(先生)・学生・学生の保護者といったさまざまな人と関わることが、学校事務ならではの点です。そのため、多様な立場・年齢層の方に分け隔てなく対応できるコミュニケーション能力を手に入れられます。そして、時期によって業務内容が変わることもあるので(入試期間、文化祭期間、卒業シーズンなど)、いろいろな人と関わりながら臨機応変に幅広い仕事をする能力が身につきます。
また、派遣先によっては、留学生対応を求められることがあります。英会話を頻繁にする機会ができますので、英会話スキルが向上します。
学校事務の業務経験を積むことで、WordやExcel、PowerPoint、AccessなどのOAソフトのスキルを身につける・磨くことができます。また、広報誌の制作やホームページの更新業務を担当することがあれば、DTPソフトの操作・WEB制作スキルなどを身につけることも可能です。資金管理を行うことで経理関連のスキルを身につけることもできます。学校事務の経験を積んだ後は、一般事務や営業事務などその他の事務系職種を目指すこともできますし、簿記の資格や知識を身につけ経理など専門事務を目指すこともできます。
学校事務の求人のうち、88%は未経験からチャレンジ可能なお仕事。経験がなくてもチャレンジしやすいお仕事です。
学校事務になる上で絶対に必要な資格はありませんが、WordやExcelなどパソコン操作のスキルは業務を進めていく上で必須になります。また、生徒や先生方はもちろん、保護者や受験生、他校の教授など様々な人とコミュニケーションを取る機会があるため、コミュニケーションスキルやビジネスマナーを身につけておくことも重要です。資格取得を検討している場合は、「MOS検定」を取得しておくとパソコンスキルの証明となります。また、簿記検定があると学内の経理や財務を担当する場合に即戦力として活躍できます。その他、TOEICなど語学に関する試験・資格を取得しておくと、留学生や外国人講師とのやり取りやサポートなど活躍の場を広げることもできます。