派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

ビジネスアプリケーション系SEのオシゴト

SEはIT職人。使い手ありきのシステムづくりが、喜ばれる秘訣です。男性 / 34歳
職種名
システムエンジニア
仕事内容
資産運用のシステム開発
プロフィール
年齢
34歳
お仕事経験
流通・物流系、金融系システム開発
資格・特技
基本情報技術者試験(旧第二種情報処理技術者)、簿記3級
現在の派遣先
資産運用会社
派遣会社
株式会社テクノウェイブ
収入
平日5日勤務、残業20~30時間、月50万円程度
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
現在は、資産運用を行なう上で必要な情報を管理するシステムを開発しています。資産に関する情報をデータベースに取り込んで加工し、ファンドマネージャーが必要とする情報軸にそってデータを抽出できるシステムです。このシステムの開発にはお客さまの要望をお伺いしてどのような機能を持つシステムを開発するか検討する要件定義の工程から携わっています。約1ヶ月後にリリース予定なので、いまが最終局面。リリース後には、データをWeb化してさらに見やすくするためのページを追加する予定で、それはRubyで開発していきます。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
そもそも、コンピューターに興味があったというところが大きいと思います。自宅でもPCを使っていたこともあって、ITの専門学校を選びました。そこでプログラムを学び、卒業後は流通・物流システムを開発する会社に正社員として就職したのです。6年ほど経験を積んだ後、派遣社員や契約社員として保険などの金融系システム開発に携わり、10年ほど経験を積みました。エンジニアとしての経験は全部で約15年になります。

なぜ派遣社員や契約社員を選んだのかというと、正社員は忙しい上に、社内行事などにも参加しなければならない。どちらかというと、自分は仕事に集中したいタイプなので会社に縛られない働き方のほうがあっていると感じています。スキルさえきちんと身につけていれば、収入が高い仕事に就くことも可能ですしね。
ビジネスアプリケーション系SEのお仕事のやりがいは、どんなところですか?
このお仕事はいわば“ものづくり”。そのため、自分の手で創り上げていく楽しさや喜びがあります。システムが完成した時の達成感は何とも言えないですね。また、今のお仕事はシステムのユーザーがすぐ近くにいるので「使い勝手が良い」とか「便利」といった反応を知ることができます。

いまの派遣先は2年目になりますが、派遣されて初めて手がけたのが国内外の格付け機関より取得した情報を日々蓄積していくシステムです。以前は、その都度データを抽出したり加工したりする必要があったようですが、今ではシステムで簡単にデータの抽出から加工までできるので、簡単に資料を作成することができます。そのため、ファンドマネージャー達がバリバリと使ってくれていて、感謝の言葉をいただくこともしばしば。担当のファンドマネージャーと自分がゼロから創り上げただけに、このようなことを目の当たりにするととても手ごたえを感じます。エンジニア冥利に尽きますね。

一方、このお仕事は大変な部分もあり、やはりユーザーのご要望をいかにシステムに組み込むかが難しいですね。システムでもできることと、できないことがある。ですから、ユーザーのご要望の意図やシステムの本来の目的まで汲み取って、システムを開発していく必要があります。時には、ユーザーからのご要望を実現するために、新しい情報や技術を吸収し、チャレンジしていくことも必要です。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
いまの仕事では、データの細かい部分をチェックしながら進める開発が多いですが、前回の仕事でその経験を積んできたので、役に立っています。いままで複雑なSQL文を扱うことが多かったのですが、今回も複雑なSQL文を扱っておりますので、活かすことができています。

また、これまでにチームメンバーやリーダーと関わる中で、コミュニケーションスキルを磨いてきました。システムを仕様書に沿って作るには一緒に仕事を進める仲間との意思疎通が欠かせません。そういった中で培ったコミュニケーションスキルが、いまユーザーとのやり取りをする時に活きています。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
いまの仕事は、エンドユーザーと直接やり取りすることがほとんどですので、コミュニケーションスキルが高まったと感じています。エンジニアとしてとても良い経験になっていますね。また、次に取り掛かるプロジェクトではこれまでに手掛けたことのない Rubyでの開発に挑戦します。新しいスキルも身につく予定。このような機会で、自分から学ぶ姿勢があれば、いくらでもスキルアップできる仕事です。
このお仕事を目指す人にひとことお願いします!
与えられた仕事だけをこなす。そのようなスタンスで仕事と向き合っていると、エンジニアとしてのキャリアを積んでいくのは厳しくなると思います。受け身ではなく、自ら積極的に上を目指していけば、優秀なシステムエンジニアになれるのではないでしょうか。システムをつくることを楽しみながら、チャレンジ精神を持って取り組んでいくと良いと思いますよ。
派遣会社に聞いた!ビジネスアプリケーション系SE
ビジネスアプリケーション系SEに多いお仕事の内容について教えてください。
システムエンジニアのお仕事は、ゼロからシステムを創り上げる、もしくはすでにあるシステムへの機能を追加するかのどちらかになります。システム開発の流れとしては、お客さまにヒアリングをして調査を行なうというフェーズから始まり、お客さまの要望が実現できるのかどうかを検討して整理する。その後、設計書や書類の作成、プログラミング、テスト作業という工程に至ります。プロジェクトによって異なることもありますが、システムエンジニアはそれら全てに携わるお仕事と言えますね。
システムは、あらゆる業界・業種で使われているので開発するシステムのカテゴリーも様々。いま案件として増えているのは金融系システムや携帯サイトの開発などになります。
ビジネスアプリケーション系SEのお仕事の傾向について教えてください。
システム開発の需要というのは、世の中の動きと連動しているため、景気の影響を受ける傾向にあります。そんな中でも比較的案件が多いのが先にお伝えした金融系システムの開発や、Webや携帯でのサービス関連のシステム開発です。そういった分野の開発経験をお持ちの方は就業できる可能性が高くなります。
今後は、金融系のシステム開発も引き続き増えると思いますが、製造業のビジネス自体が回復してくれば、それに伴なって新規での開発やシステムを新しくするリプレイス、機能追加などの開発も増えてくるのではないでしょうか。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
1つの現場で未経験からシステムエンジニアを目指すのは機会も少なく難しいかもしれません。まずは現場を体験し、ステップアップしてシステムエンジニアを目指すことをおススメしたいです。
ですが、開発現場の事務やサポートとして開発現場に入る、もしくはシステムテストや評価業務などでシステムエンジニアに似た経験を積むお仕事であれば、未経験からでも比較的就業しやすいと思います。未経験の方でシステムエンジニアを目指される方は、履歴書や派遣会社との面談にて勉強してきたことや取得した資格、そしてやる気の部分を前面に出して伝えると良いと思います。特にやる気の部分が重要で、なぜシステムエンジニアのお仕事にチャレンジするのかをしっかり伝えると良いのではないでしょうか。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
システム開発の主流がJavaに変わってきているため、経験があると就業の機会が多くスキルにより時給アップも望めます。一方、案件数は減りますが、あまり多くの方が持っていない分野の開発経験をお持ちであることも、時給アップなどで有利になる場合があります。たとえば、Oracle DBやNotes、SAPでしょうか。ですから、オラクルやSAPなどの認定資格があると一定のスキルを満たしているという目安になるので、取得すると実務経験がなくても一定の評価を頂けます。その他、金融系や製造系などの業務知識、またはシステムの概要を企画・設計する上流工程の経験をお持ちであると就業できるお仕事の幅が広くなります。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
システム開発はチームで進めることが多いです。そのため派遣先の方は、周りの人たちと上手くやっていける方かどうか、一生懸命にお仕事をしていただけるかを1番に気にされています。その点から、それを満たせるようなお人柄の方が求められます。
次に技術面も重要です。技術の部分では、やはり経験を積んできた人材になります。知識だけあってもシステムを創り上げる技術を持っているということにはなりません。私たちも面接の際には、その方のこれまでのご経験を重視しています。
最後にもう1つ、システムエンジニアにはコミュニケーションスキルも求められます。プロジェクトはチームで動き、お客さまのご要望を直接ヒアリングする場合もあるからです。実は技術スキル以上に重要視することもありますね。
この記事が役に立ったらシェアしよう!
会員登録がまだの方
会員登録をすると、プレゼントがもらえるキャンペーンへの参加や質問の投稿など、より便利にサイトを使うことができます。