製造(組立・加工)は、工場や作業場で機械製品などを組立・加工するお仕事です。特に組立は、ラインから流れてくる部品やパーツを他の製品と接合したり、不良品などを取り出して製品として完成させる業務で、加工は金属などの原材料を設計通りの形に作り上げることが主な業務です。組立・加工をする製品の種類は多岐にわたり、自動車の部品・電子部品・光学機器・OA機器・おもちゃ・プラスチック製品などさまざまなものがあります。「プラスチック製品は比較的軽くて単純なものが多い」など、扱う製品によって業務内容の特徴が異なりますので、自分の興味や適性に合わせてどの製品の組立・加工に携わるか決めると良いでしょう。パーツの加工から組立を行ない、製品ができていく過程を踏みながら製品を世に送り出せることがこのお仕事の大きな醍醐味です。自分の作ったものが人や社会に役立っているということがやりがいに繋がります。
製造(組立・加工)のお仕事を経験することで、効率よく仕事を進める力が身につきます。製造の仕事では、一つの製品を組立・加工する際にかかる時間を短縮し、生産性を高めることが求められます。就業先によっては、1時間あたりの生産数の目標があることも。どうしたら取り組む時間を短縮できるかを考えて動くことが習慣化されますので、効率よく仕事を進める力が磨かれます。また、組立・加工をするとき、材料や部品の在庫管理に気を払う必要があります。必要な材料や部品の在庫が少ないことに在庫が尽きるギリギリで気づくと、生産数や生産効率の低下(最悪の場合ストップ)につながります。自分の生産スピードを把握して、そのペースだと材料や部品の在庫があとどれくらいでなくなるかを先読みして管理する必要があるため、長い視点で身の回りを管理する能力が向上します。さらに、集中力が身につきます。組立や加工では細かい作業を行うことも少なくありません。ミリ単位で部品を加工したり、コツコツとひたすらに小さな部品同士を組み合わせることもあります。「このくらい問題ないだろう」という小さな誤差が、のちのち組み上げるときに大きな誤差になっているということも。細かい誤差も見逃さず、ミスをしないよう細心の注意をはらって作業をすることで、集中力が高まります。
製造(組立・加工)のお仕事を経験することで、扱った製品それぞれに関する知識や製造技術を身に付けることができます。業種によっては溶接やはんだ付けなどの特殊スキルを身につけることもでき、手に職をつけて将来の安定的な就業に役立ちます。さらに技術を磨いてスキルアップするためには、フォークリフト免許・金属加工に関する技能士資格・ガソリンや化学薬品を扱うのに必要な危険物取扱者資格・安全衛生管理者資格…などといった免許や資格の取得をするとよいでしょう。また、現場経験を積んでいくことで、現場スタッフの管理をする上位職種にキャリアップすることも可能です。
製造(組立・加工)の求人のうち、88%は未経験からチャレンジ可能なお仕事。経験がなくてもチャレンジしやすいお仕事です。
製造(組立・加工)のお仕事に就く際、必要な資格や技術は求められないことが多いです。特別な知識やスキルは必要ありませんが、製造する製品に関する知識があればアピールポイントになるでしょう。例えば、パソコンの組立のお仕事に就きたいときには、独自でパソコンを作った経験は大きなアピールポイントになります。また、そのような経験がない場合でも、几帳面・集中力が長く続く・単純作業が得意・根気強い・手先が器用・ルーティーンワークが苦にならない、などのような性格の方に向いているお仕事です。組立・加工では、小さい部品を正確に扱って作業することが製品のクオリティに反映されるので、おおざっぱで大体で済ませたい人・飽きっぽい人・集中して細かい作業を継続することが苦手な人には大変なお仕事と言えます。
「志望動機が思いつかない」「どの求人に出す志望動機も同じ文章になってしまう」という場合は、企業や仕事の魅力、その企業や仕事で活かせそうなご自身の経験やスキルをまとめてみると志望動機が書きやすくなります。
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なお、派遣ではたらく場合は、志望動機で悩む必要はありません。なぜなら、派遣会社が求職者と企業との間に入り、できることや適性をもとに判断して、お仕事を紹介してくれるためです。 具体的には、お仕事に応募→派遣会社から連絡→派遣会社に行き登録(スキルチェックや希望の確認)、お仕事紹介という流れでお仕事が決まります。