RPAの仕事に就きたい!基礎解説・未経験から就業するオススメの方法

2018/10/29更新
RPAのお仕事が、高収入の求人として注目されています。
実際、エン派遣におけるRPA関連の求人数もここ1年間で倍増しており、多くの高時給案件が紹介されています。

一見理解が難しそうな「RPA」ですが、身近なオフィスワークを便利にしていて、実は挑戦しやすいスキルなんです。しかし「そもそもRPAとはどういう意味か」「RPAのお仕事って何をやるの?どうやったら就けるの?」ということは、まだ広く知られていません。

このコラムでは、RPAの基礎知識をかんたんに解説し、RPA関連の仕事に就くためのオススメの方法をご紹介します!

1RPAとは何か?【初級】

RPAは、Robotic Process Automationの頭文字をとった略語で、”ルールが決まったオフィスワークを自動化するシステム”のことです。
「ルールが決まったオフィスワーク」とは、Excelのデータを何度も繰り返しコピー&ペーストしたり、定型文しか使わない資料を作成するような業務のこと。RPAを使うと、このような業務を早く・ミスなく・自動的にパソコンがやってくれます。一部では「機械が人の仕事を奪うのではないか…」と不安な意見もありますが、単純作業を自動化することで、より人間らしい業務に時間をかけられることが期待できます。
高齢社会や働き方改革による人手不足を背景に、ロボットが検品・ピッキングなどの工場ワークを自動化しました。人間が部品をひとつひとつ目で見分けることなく、ロボットが勝手に不良品を選別してくれます。オフィスワークでも同様に、RPAで単純作業を自動化しようという動きが盛んになっているのです。

さらに、RPAが急激に注目されるようになった背景として、操作の簡単さが挙げられます。工場のロボットを開発するためには、設計やプログラミングについての高度な知識が必要です。しかしRPAは、すでに用意されているツールを使ってワークフローを登録していくだけ。このワークフロー登録にはプログラミングの知識は不要で、パソコンにやってほしいことを順番に並べていくような感覚で設定を行なえます。

2RPAと、AI・マクロ機能の違いは?【中級】

「RPAは、繰り返しコピペをするような単純なオフィスワークを自動化できる」と解説しましたが、「AI」や「マクロ機能」も似たようなことができます。これらの違いを理解しておくと、RPAとは何かがよりイメージしやすくなると思いますので、簡単に解説します。

2-1.RPAとAIの違い

広い意味でのRPAは、「オフィスワークを自動化するシステム」を示すので、AIもこの一部と言えます。しかし、一般的にRPAが示すのは「ルールに沿った単純作業の自動化」のことだけ。一方AIは、「大量のデータを分析し、結果を出力して、判断もする」という、より高度なものを指します。そのため、RPAはルールに沿った、決められた処理しかできないのに対し、AIは自動で画像を判別するような高度な処理をすることが可能、という違いがあります。

2-2.RPAとマクロ機能の違い

Excelにあるようなマクロ機能でも、記録した動きをボタンひとつで勝手に実行してくれます。しかし、マクロ機能は限られたツールのなかだけで動かせるのに対し、RPAはさまざまなツールをまたいで自動化することが可能です。
例えばExcelのマクロ機能では、WordやAccessといったMicrosoft Office製品間での自動化なら簡単にできます。しかし、RPAが可能とする「WEBページからデータを持ってきてExcelに入力する」ような自動化には、マクロ機能だけでは不十分です。

3RPAはどんな事務作業を自動化できるのか?

「RPAがどんなものか」を解説しましたが、実際にどんなオフィスワークを自動化しているのでしょうか?工場の検品ロボットのように形がないので、RPAがどんなことをできるか、想像が少ししづらいですよね。ここでは、RPAによって自動化できる業務例をいくつかご紹介します。意外と身近な仕事が自動化できるというイメージを抱いてもらえると思います。

1.営業事務の受発注・売上管理

営業が作成した受発注リストをもとに、商品ごとの売上金額・個数データを社内システムに入力
→発注先メーカーの注文用WEBページを開き、商品ごとに注文個数を入力
→注文完了報告を担当営業、経理にメールで送信

2.経理の請求書処理

スキャンされた請求書をもとに、請求書を文字データに変換
→購買システムを参照し、請求データと発注データが正しいかどうかを照会
→照会の結果、正しい場合は支払い処理をすすめ、間違っている場合は提出者に差し戻し

3.経理事務の交通費精算

交通費精算システムに社員が登録したデータを見る
→経路検索サービスを使い、申請されたルートが最安値なのかどうかをチェック
→チェックした結果、最安値だった場合は精算処理を行い、最安値でなかった場合は差戻し

4.人事事務の社員データ更新

結婚や引っ越しなど、人事上必要なデータが社員によって更新されたかどうかを確認
→更新があった場合、税金計算や住所録のような、関係のあるデータベースを一斉に更新

RPAを使うことで、以上のような事務作業をパソコンが自動で処理してくれます。

4RPA関連の仕事は何をするのか

ここまで、RPAがどんなことをできるのかを解説してきました。では、「RPA関連のお仕事」とはどんなことをするのでしょうか。

4-1.RPA関連の仕事内容

RPAツールを用いてオフィスワークを自動化するようなお仕事は、「RPA事務」や「RPAエンジニア」と呼ばれることが多いです。仕事内容としては、自動化したい業務の要件を理解し、それをパソコンがわかるようルールに落とし込んで、RPAツールに登録するというのが大まかな流れです。

具体的な仕事内容として、
・自動化したい業務のフロー理解
・RPAツールに登録するシナリオの作成
・RPAツールにシナリオを登録
・正しく動くかの動作チェック
・操作方法の説明
・操作方法のマニュアル作成
などが挙げられます。

4-2.RPAの仕事に必要な資格・経験

RPA関連のお仕事に就くために必須となる資格はありません。ただ、RPA知識を客観的に評価する「RPA技術者検定」というものが存在するため、認定されると就業に有利になるでしょう。経験としては、プログラミング・システム開発・VBA使用経験などを求められることがあります。ただ、事務経験があればRPA未経験でもOKな求人や、無料の研修をしたあとに就業することができる求人も存在します。

5未経験・無資格からRPA関連の仕事に就くおすすめの方法

RPA関連のお仕事は未経験・無知識でも始められる可能性がありますが、やはり就業確率を高めて満足に就業するために、スキルを習得するのに越したことはありませんよね。とはいえ、自分に合うRPAのセミナーを探すのは骨が折れますし、勉強したからといって就業できるかどうかという不安が残ります。

そこでおすすめしたいのは、人材派遣会社が行なうRPAセミナーを利用することです。

現在の日本企業の悩みとして、「RPAツールを導入したいけど、RPAツールを使える社員がいない」ことがあります。人材派遣会社は、そんな悩みを抱える企業に対してRPAスキルを有するスタッフを派遣することで、課題解決を支援したいと考えます。ただ、やはりRPAは新しい技術なので、派遣スタッフのなかでもRPAに詳しい人があまりいません。
そこで派遣会社は、派遣スタッフ向けにRPAの勉強会を開き、RPAを使って就業したいと考える派遣スタッフを後押ししようと取り組んでいるのです。

派遣会社はRPAスキルを持った人の就業を心待ちにしているため、講習を受けたあとのお仕事紹介まで行なってくれることがほとんど。そのため、派遣会社のRPAセミナーは、「RPAの仕事に就きたいけど、勉強もしたい」という人にうってつけです。

さいごに

いかがでしたでしょうか?いま注目を集めている「RPA」の解説と、スキルを手に入れて就業するためのおすすめの方法についてご紹介しました。この下のRPAに関するお仕事を見る」というオレンジ色のボタンから、RPAに関する求人を見ることができますので、ぜひご活用ください(※求人情報がない場合もございます)。

会員登録がまだの方
会員登録をすると、プレゼントがもらえるキャンペーンへの参加や質問の投稿など、より便利にサイトを使うことができます。