派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

CADオペレーターのオシゴト

自分も関わった建物が完成した時は、大変だった分、喜びもひとしおです。女性 / 40歳
職種名
CADオペレーター
仕事内容
電気設備の施工図作成など。
プロフィール
年齢
40歳
お仕事経験
電気系のCADオペレータ(約20年)
現在の派遣先
大手電気設備工事会社
派遣会社
株式会社ネットセーブ
収入
平日5日勤務、残業なしで、月28万円程度
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
今は、大手電気設備工事会社にて施工図の作成などを担当しています。使用しているソフトはAutoCADです。図面の検討をしている人からの指示で図面を作成します。図面は現場で実際に作業をしている職人さんをはじめ様々な方が見るものですので、図面を書く時には見やすい図面を作るよう心がけています。経験を積めば積むほど腕が磨かれるお仕事なので、経験上、自分でもある程度書けるものは下図を書き、チェックをしてもらい修正をかけたりすることも。工事の進捗にあわせて下図を書くこともありますし、打合せのために使う図面や建物の引き渡しの際には竣工図を書くこともあります。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
専門学校の時に、AutoCADを使って図面を書くという選択科目を受講していました。それがきっかけで最初の会社で学校で勉強したCADの知識を活かすことができたのです。その後、何度か転職をしましたが、どの会社でもAutoCADを使って図面を書く仕事につきました。実際のところ、会社で図面を書きながら勉強してきたことが自分のチカラになっています。経験を積めば積むほど腕が上がるのがこのお仕事の面白いところです。
CADオペレーターのお仕事のやりがいは、どんなところですか?
図面を書き上げた時と実際に手がけた建物を目にした時に味わえる達成感です。以前、高級アパレルブランドの施工図を手がけたことがありました。アパレルブランドでは照明が命。光の当て方一つで雰囲気がガラリと変わります。だからこそ、お客さまからの要望度も高く、図面を何回も書き直しました。最終的に、ようやく決まった施工図でいこうとGOサインが出た時はもちろん達成感がありましたが、仕上がったテナントを見に行った際は頑張って書き直していた時の苦労が初めて報われた気がして喜びに変わりました。お客さまの要望に応えて何度も図面を書き直した甲斐がありましたね。大変だった分、喜びは大きかったです。

一方、大変だったこともあります。図面を何度も書き直す際、そこには色々なポジションの方々とのやり取りが発生するのでコミュニケーションスキルが求められる場面があります。ただひたすら図面と向き合うというよりも、周りと意思疎通を図りながらお仕事をしたほうがうまくいくと思います。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
私は特にCADに関する資格は持っていないのですが、これまでの実務経験が一番役に立っています。様々な現場で経験を積むことで、図面の精度や作成するスピードを上げることができました。また、単にこなしていくというのではなく、きちんと図面の内容や意味を理解して書けるようになりました。未経験の方もまずはとにかくCADに触れて、図面を書く経験を積むことを大切にすると良いかもしれません。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
何よりもAutoCADで図面を書く経験が積めたことです。図面を書いていく中でだんだんとスキルも身についてきました。すると、図面を書いていくのも楽しくなっていくものです。また、現場が変わるたびに色々な人との出会いがあるので、その中でうまく人間関係を築いていくのも勉強になっています。人との関わりがあるからこそ、自分が成長できるのだと思います。
このお仕事を目指す人にひとことお願いします!
建物が完成した時に達成感を味わえることが、この仕事の一番の魅力です。また、複雑な図面をより見やすく書きあげた時に頑張った感があります。終わりがある仕事なので、仕上げる時間に制限もあり大変な時もありますが、終えた時の達成感が楽しいです。目に見える仕事でもありますが、目に見えない仕事でもある。時には臨機応変に対応しなければならないこともありますが、頑張っていけば自分の手がけた成果を感じられる仕事だと思います。
派遣会社に聞いた!CADオペレーター
CADオペレーターで多いお仕事の内容について教えてください。
CADオペレーターとひと言で言っても様々な分野があります。たとえば、車やカメラ、携帯などの機械系、橋や街などの土木系、住宅やビルなどの建築・設備系など。下書きのある図面に対して修正やチェックをする業務がほとんどですが、その他に工事関連のデータ入力、積算業務など事務に近い業務も担当することがあります。CADを扱うお仕事には、設計業務とオペレーター業務があるかと思いますが、CAD設計は専門的な機械や建築の知識をもって図面をゼロから起こすお仕事。一方、CADオペレーターはある程度図面の下書きがある状態からより細かい部分の数値などを入力していくお仕事になります。
働く場所は、会社内の事務所や工事現場の事務所、新築現場内の事務所だとプレハブが多いです。常駐事務所の場合は地下2~4階など窓のない部屋で勤務することもあります。
CADオペレーターのお仕事の傾向について教えてください。
CADオペレーターのお仕事は、比較的、景気の影響を受けるお仕事だと思います。新しい商品の開発や新しい建物の建設などは、やはり景気が良い時のほうが活発です。また、昔と比べるとCADができる方が増えているため、募集がかかるお仕事のレベルも上がっていると思います。最近では3DCADを扱う会社が増えていますので、これからCADの勉強をしようと考えている方にはオススメです。すでにCADの知識をお持ちの方は、少し勉強すればすぐに3DCADも使えるようになると思うので、自分の幅を広げたい方はセミナーなどに参加してみると良いのではないでしょうか。
また、CADソフトはバージョンが短期間で変わるため、それに追いつくために仕事をしながらセミナーを受講するなどして勉強を欠かさないスタッフが多いですね。そのため、ブランクはできるだけ短くするようにし、腕が鈍らないように経験を積んでいくほうが良いと思います。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
CADソフトを扱うお仕事ですので、全くの未経験者では難しいと思います。まずはCADスクールに通ったり、セミナーに参加したりして、基礎的な知識を身につける必要があります。その中でどのような業種・分野で働きたいかイメージし、そこで働くにはどの種類のCADを学べばよいかということを見極めると良いかもしれません。
ソフトは自分で購入するには高価な品物ですが、オークションなどで安く購入できることもあるようなので、色々と探してみてまずは触れてみるというのもありですね。
また、稀に未経験から就業して現場でCADを教えてもらえたという方もいます。タイミングが合えば未経験からCADオペレーターになるチャンスもあります。少しでもCADに触れることができれば徐々にレベルアップして経験を積んでいけるはずです。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
CADオペレータの資格もあるのですが、お仕事を紹介するにあたって資格よりも経験年数や経験した商品・建築物、手がけた図面などを重視されることがほとんどです。まずはCADの勉強をして基礎的な知識を身につけたら、できるだけ様々な就業先で経験を積むことが良いと思います。経験を積めば積むほど、時給アップにつながります。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
事務所などはそれほど広い空間ではないため、ずっと同じメンバーと顔を合わせることになります。さらに、その事務所内には建築の場合であれば、設計会社や電気、衛生、空調の工事を行う設備会社など、さまざまな役割を持った会社の人が出入りします。そのため、しっかりとコミュニケーションをとれる方が求められています。
そして、CADのバージョンは短期間で変わることが多いので、向上心をお持ちの方が向いています。新しい情報を収集したり、自ら勉強したりすることが欠かせません。図面の書き方は人によってクセが出るものなので、お仕事をしながらでも他の人が書いた図面を見て「そうか、こんな書き方があるのか…」と、学ぶ姿勢が必要です。派遣先で複数のソフトを入れていることも多く、中には「一つは経験がなかったけれど、やっているうちにできるようになりました」と嬉しそうに話してくれるスタッフもいます。そうやって日々学んでいくことを面白いと感じられる方に向いているお仕事だと思います。
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