派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

貿易事務のオシゴト

国内外関連部署との連携は必須。国ごとの感覚の違いを知るにつけ、世界は広いと感じます。女性 / 28歳
職種名
貿易事務
仕事内容
各種貿易書類の作成、船積書類のチェック、売上や諸掛の計上、電話対応など。
プロフィール
年齢
28歳
お仕事経験
ホテル勤務1年、その後派遣で貿易事務4年目
資格・特技
英検2級、TOEICスコア880、TOEFLスコア596
現在の派遣先
三井物産インターファッション株式会社
派遣会社
株式会社三井物産ヒューマンリソース
収入
土、日、祝日休み、残業は月30時間程度で月収30万円程度
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
衣類、バッグ、雑貨などの輸入に関する事務処理です。具体的には、契約書の作成、船積書類のチェック、通関担当への荷捌き依頼作成、売上や諸掛の計上などです。今の職場は就業して日も浅いので、アシスタント的なポジションを担当しています。

前の職場では船便ばかりを扱っていましたが、こちらでは航空便も扱っています。船便の場合、日本へ貨物が到着するまで多少時間に余裕がありますが、航空便は出荷の連絡が来るころには貨物が日本に間もなく、もしくはすでに到着していることもよくあります。お客様先への納期もあるため、急いで書類のチェック→通関荷捌き依頼をしなくてはならず、日々時間との戦いです。今はあっと言う間に一日が終わっていく、という感じです。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
帰国子女ということもあって英語が得意だったので、「英語スキルを活かせる仕事がしたい」と思っていました。そんな時に友人から貿易事務をしている人の話を聞き、面白そうだなと思ったのがきっかけです。未経験でしたが、思いきって転職を決意して、派遣で貿易事務をはじめました。
貿易事務のお仕事のやりがいは、どんなところですか?
国内の営業事務との違いでもあると思うのですが、文化や風習も違う海外企業とのやり取りは、戸惑うことが多くあります。書類に記載された金額にミスがあってもすぐに修正してくれなかったり、急いで連絡を取りたいけれど時差が…、ということはしばしばです。けれど、こまめに海外の代理店担当者と連絡を取り合い、認識の違いを埋め合いながら仕事を進めていくことは、とてもやりがいを感じます。

また、営業担当者との連携だけではなく社内の他部署(運輸部、財務部、経理部など)や乙仲さんとの連携がスムーズにいき、契約→船積み→通関→決済が順調に進むと、とても充実感を感じます。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
やはり最低限の英語力は必要不可欠だと思います。海外の方々との会話でのやり取りはあまりありませんが、英文書類の読解は必須です。また、営業担当者の英文メールを読み、事前に船積みのスケジュール等把握しておくなど、業務の優先順位を間違えないように進めるクセをつけると、スムーズに事務処理を行えます。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
スキルと言えるかどうかわかりませんが、失敗をくよくよ引きずらなくなりました。細かいお仕事なのでミスをしてしまうこともあり、落ち込むこともありますが、すぐに気持ちを切り替えて「そのミスをカバーするために何をすべきか」「同じミスを繰り返さないために今後はどうすべきか」を、考える習慣が身につきました。
このお仕事を目指す人にひとことお願いします!
初めは聞きなれない言葉の連続で、覚えることの多さに戸惑うこともあるかと思いますが、なによりも大切なのは「貿易事務をやってみたい!」という前向きな気持ちだと思います。
派遣会社に聞いた!貿易事務
貿易事務に多いお仕事の内容について教えてください。
貿易には輸出・輸入・三国間取引があります。受発注、見積書作成、納期調整、売買伝票作成、船積手配、在庫管理、入出金処理、請求書作成、L/C作成、コレポンなど、一連を担当して頂く、商社・メーカーでのお仕事や、通関メインの乙仲でのお仕事などがあります。
貿易事務のお仕事の傾向について教えてください。
貿易を主とする商社が近年事務職の採用を控えていたこともあり、実務経験を積める場はあまりありませんでした。そのため、貿易事務経験者は求人数と比較すると少なく、経験者は売り手市場と言えます。実際、スペシャリストとして派遣で長く就業されている方が多数いらっしゃいます。
派遣先は、商社をはじめ、メーカー、銀行での外為部などがあります。仕事内容も業種によって異なり、商社は売買取引がメインとなるため、輸出・輸入・三国間取に対応することが多いですね。メーカーの場合は売りがメインですので、輸出業務が主です。銀行の外為部では、貿易取引の代金決済に関わる事務を担当します。輸出・輸入・三国間は、それぞれ多少事務処理は違いますが、貿易の知識・流れが分かれば、基本的なことは同じです。派遣先で、輸入も輸出も経験することで、さらなるキャリアップにつながるでしょう。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
簡単に言えば、物の売買に伴う事務を国際法に基づいて行うのが貿易事務ですので、国内の受発注を伴う営業事務をご経験されている方であれば、未経験でもご紹介できるお仕事はあります。また、貿易実務検定や通関士など貿易に関する資格をとられた方も派遣先の育成環境によって、就業チャンスがあります。全くの未経験から貿易事務を目指す方は、まずは営業事務で受発注業務を経験してからステップアップを図るとよいでしょう。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
貿易事務は経験が評価されるお仕事ですので、資格よりも派遣先ごとの業務の習熟度によって時給がUPしていきます。派遣先ごとの担当業務の理解を深め、正確な事務処理をすることで、職場の信頼を得ることができ、評価UPに繋がると思います。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
取り扱う書類は全て英語なので、英語に抵抗がないこと、読み書きできるレベルはあった方が良いでしょう。納期管理や代金の回収・支払いなど期限を意識し、社内外関係先とコミュニケーションを良く取り、業務を進めていくことが求められます。
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