- 受付に多いお仕事の内容について教えてください。
- 受付の種類や派遣先企業の業務内容にもよる部分が大きいですが、企業の窓口としての受付は、主にお客さまのお迎えやご案内、お見送り、お茶だし、電話応対、応接室・会議室のスケジュール管理などがあります。
- 受付のお仕事の傾向について教えてください。
- 最近、受付は窓口に電話を設置して行なう内線対応や、タッチパネル式などの機械化による無人受付が多く見受けられます。このような背景によりお仕事の件数は減りつつありますが、現在も窓口として受付を設置している企業はまだあります。たとえば、複数の企業が入るビルの総合受付や、短期や単発で発生する展示会場の受付業務など。人ならではの温かみや優しさのある対応でお客さまをお迎えしたいという企業や、金融機関などお年寄りの方が訪れるため相手に合わせたコミュニケーションが必要とされる場所では、活躍できる場所が多数あります。
仕事内容の変化では、受付にもパソコンを導入し、応接室や会議室のスケジュール管理を端末上で行なう企業が増えており、「受付業務=パソコンスキル不要」というイメージはなくなりつつあります。パソコンスキルがある程度求められるようになりました。 - 未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
- 受付業務は、未経験の方でも就業しやすい仕事の一つと言われていますが、“企業の顔”として多くのお客さまと接するため、基本的なビジネスマナーを取得されてることが条件になります。未経験であれば、ベテランの先輩に教えてもらえる環境を選ぶか、もしくは派遣会社などで開催されているビジネスマナーを身につける研修や講習に参加すると良いでしょう。
と言いましても、総合受付になると経験者を優遇するケースがあります。他にも、たとえば秘書業務やホテルの接客業務のご経験をお持ちであれば充分にアピールでき、即戦力として優遇される可能性がありますね。また、外資系企業の受付などは、英語力をお持ちの方におおいにチャンスがあります。 - どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
- 秘書検定の資格をお持ちですと、ビジネスマナーを取得されているという目安になります。また、先にもお伝えしましたが、やはり最低限のパソコンスキルが必要ですね。「人と話すことが好きだから受付ならできそう」や「明るい対応なら自信があります」という理由で応募される方もいらっしゃいますが、応接室や会議室のスケジュール管理をパソコンで行なう企業が多いことや、お客さまの対応以外にも一般事務業務を兼務するケースがあります。WordやExcelの基本スキルを取得して仕事の幅を広げることができれば、時給アップにつながる可能性もあります。
- このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
- 受付は“企業の顔”。受付の印象=企業全体の印象となりますので、その企業のイメージに合った対応をできるかどうかがポイントです。外資系企業や金融機関、商社など、業種や企業風土をきちんとつかんでお客さまと接したり振舞ったりすることが求められます。さらに、挨拶や言葉づかいなど基本的なビジネスマナーを取得してることは条件の一つです。
また、企業とお客さまの間に立つお仕事ですので、コミュニケーション能力は欠かせませんね。マニュアルで決められた通りに動くだけでは、お客さまにとって不愉快な思いをさせてしまうこともあります。その場や相手に合わせて臨機応変に対応でき、細部への心くばりができる方が求められる人材です。