派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

Webディレクターのオシゴト

自分の考えが形になる。大好きな声優の仕事とはまた違う、面白さがあります。女性 / 37歳
職種名
Webディレクター
仕事内容
大手化粧品メーカー公式サイトの運用ディレクション
プロフィール
年齢
37歳
お仕事経験
映像系のCGデザイン、動画編集、Webコーディング、 Webデザイン、Webディレクション
資格・特技
色彩検定2級、どんな状況でも独自発想で乗り切る
現在の派遣先
Web系制作会社
派遣会社
株式会社フェローズ
収入
平日5日勤務、月20時間程の残業で、月25万円程度
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
大手化粧品メーカーの公式サイトの運用ディレクションチームに所属しています。チームはディレクターだけで構成され、別の部署のデザイナーたちとプロジェクトごとにチームを組んで進めています。私は、お客さまとのやり取りというよりも、どちらかというと社内メンバーへの指示を出す役割のほうが多いですね。

主な業務は進行管理、運用ルール策定、担当ページに関するクライアントとの折衝など。テキスト更新程度の小さいものから、新商品発売に合わせた新規コンテンツ制作といった大きなものまで、様々な更新を扱っています。大きなプロジェクト程のボリュームはありませんが、ほぼ毎日公開があり、画像や文字の変更、小規模のページ作成など、当日中や数日以内といった短いスパンでの迅速な対応が求められます。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
Webディレクターのお仕事を選んだ、というよりも気づいたらなっていたという表現のほうが正しいかもしれません。もともとコンピュータの専門学校に通っており、卒業後はテレビ番組やCMの制作会社で、映像系のCGデザインに携わっていました。その後、Webページがまだ珍しい時期に、コーダーの仕事に移り、独学で勉強。バナーやキャンペーンページのデザインなど、少しずつお仕事の幅を広げてきました。そして、Webデザインの仕事をする中で、必然的にディレクションをせざるを得ない状況になり、Webディレクターになったというのが正直なところです。

デザイナーの頃から「何が最善なのか?」「どうしたら、ユーザにもクライアントにも喜んで貰えるのか?」を考えながら仕事をしていたので、ディレクション業務にはすんなり馴染むことができました。以前は、Webディレクターに対して「大変そう」というイメージをもっていたのですが、いざ任されると、逆にディレクターという立場の方が自分の考えを反映しやすく面白いと感じています。

また、派遣という働き方を選ぶことで、今までの経験・スキルを活かして自分のやりたいことと両立することができています。実は、私は声優のお仕事もしており、派遣スタッフだと期間を限定したり、長時間の労働にならないように調整できるので、そのような面も派遣でこのお仕事を選んだ理由の一つになります。Webディレクターと声優の2足のわらじ。大好きな声優の仕事とはまた違う面白さがあります。
Webディレクターのお仕事のやりがいは、どんなところですか?
前にもお伝えしましたが、自分の考えを反映しやすいところです。といっても奇抜なアイデアを押し通すのではなく、クライアントのご意向とデザイナーやコーダーといった製作陣の意見を総合して、アイデアを出すようにしています。さらに、Webだとユーザの反応が早いので、それがまた面白いと感じています。ディレクターは、ページ全体を俯瞰して見ることができる分、各意見の調整役だと思っていますので、その調整がうまくいった時はとても嬉しいです。

今のお仕事に就いてすぐに、サイト全体のデザインリニューアル・プロジェクトに携わったのですが、公開日前日でもページ制作が終わらず、ギリギリまで進行の調整をしたり、自分でも制作を手伝ったりしていました。大変ではありましたが、メンバーが一丸となって作り上げたページの方が、愛着がわきますね。

またサイト運用はスパンが短い分、毎日が決断の繰り返し。その決断が間違ってしまった時は、かなり落ち込みます。クライアントにも製作メンバーにも迷惑をかけてしまいますし、何よりもユーザにも迷惑をかけてしまうので。自分の決断が本当に正しいかどうかを、常に問いかけています。

一つ決断を間違っても、複数案件が同時進行しているので、立ち止まることができないのは、とても大変です。リリースが毎日あるので。どうすれば良いか決断できない時は、同じチームのディレクターに相談し、アドバイスをいただくようにしています。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
デザインやコーディングなど、Webページの制作に実際に携わっていた経験は、大きな財産になっています。そのページがどういった構造で、完成までどれくらいの時間がかかるという知識は、お客さまの要望を形にできるかどうかを判断したり、デザイナーの方に指示を出したりする際に活きています。実体験として持っているというのは、かなり強みになっていますね。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
お金と技術の関係がわかったことです。Webは、紙媒体のように1枚いくらとした換算方法がある訳ではなく、デザイン性の高さや複雑な動きなど、機能により価格が変わってきます。デザイナーやコーダーだった時は、「予算」という考えは一切ありませんでした。しかし、Webディレクターとして見積書を作成する立場になると、ページの内容次第で金額が変わるという事を考慮しなければならないので、自然とページボリュームを金額に換算するようになりました。とても泥臭い事ですが、「商売」としてWeb制作が存在する以上、とても大事な知識だなと実感しています。

また、Webディレクターという立場上、あまりWebに詳しくないお客さまにも技術的なことや金額・リリースに時間がかかってしまう理由を伝えることがあります。その際に、相手に理解し納得してもらえるような言葉を選んでコミュニケーションをとる必要があるのですが、そのようなスキルも身についたと思います。
このお仕事を目指す人にひとことをお願いします!
名刺を出した時に「Webディレクター」という肩書きがあると、尊敬の眼差しで見て貰える事があり、それって結構、快感だったりします!最初の一歩は、そういった動機でもいいのではないでしょうか。

ただ、当然「お仕事」ですから、責任をもって肩書きに負けない仕事ができるよう努力は必要です。Web業界の早い動きもきちんとキャッチアップしつつ、Webディレクターは人と人を繋ぐ仲介役なので、対人スキルも磨くことが大切。制作からスタートした私には対人スキルの方が足りないので、今もっと伸ばせるように頑張っています。自分の考えが形になるWebディレクターというお仕事は、本当に面白いです。まずは一歩を踏み出してみてください!
派遣会社に聞いた!Webディレクター
Webディレクターで多いお仕事の内容について教えてください。
Webディレクターの仕事は、案件の進行管理やクライアント・社内のメンバー、協力会社さんとの調整等がメインとなってくるかと思います。会社の規模や企業によっては、予算管理、企画やコーディングやデザインの修正などを行なう場合もあります。
コミュニケーションが要のポジションとなりますので、関係各所との密なやりとりができるマメさや発信力・発言力も必要です。デザインとコーディングはバリバリできる必要はないかもしれませんが、どの技術を使えばどういった表現ができる、ということは理解しておいた方がよいです。最近では、HTML5やCSS3、JavaScriptなどの知識を求められるお仕事が多くなっています。
Webディレクターのお仕事の傾向について教えてください。
求人数としては、やはり増えている傾向です。ECやコーポレートなどのWebサイト制作のお仕事以上に、ゲームやアプリケーションソフトの企画・開発・運用案件が増えています。
また、Webディレクターといっても各社求めている業務内容や幅が異なり、様々なタイプのディレクターが必要となっています。たとえば、「データサイエンティスト」という言葉を新聞等でもよく耳にすると思うのですが、近頃はアクセス解析だけでなく様々なデータを見て分析できるような、多角的な視野・分析力を持つ人材を募集する案件も増えてきております。統計学やExcelの知識などをお持ちであればそれは強みになります。
その他、進行管理専門のポジションやデザイナーよりのポジション、営業寄りでクライアントに直接デザイン等の提案なども行なうようなポジションなど、様々です。進行管理や折衝だけでなく、幅広い知識、知見も必要だと考えると、Webディレクターの求められる能力は少し前より広がっていると感じます。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
Web関連の知識をつけるために、まずはスクール等に通い、htmlやデザインの知識、制作の一連の流れを身につける必要があります。進行管理からお任せするケースが多いかと思いますので、Web関連ではなくてもグラフィックや出版関連の進行管理のお仕事をされていた方は未経験でも入りやすいかもしれません。
営業等クライアントや外部の方とのやりとり業務をしたご経験を活かすこともできます!未経験からでも過去の経歴次第では、デザイナーやコーダーさんよりも、就きやすい職種ではないかと思います。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
資格は特に必要ないかと思いますが、実務経験が物をいうので、とにかく数多くの案件をこなしていき、経験を積むことが大切です。業務の幅が広げることができると、時給アップの可能性も高くなります。部分的な作業を担当している方は、案件全体の進捗や管理を、または中小規模案件から大規模サイト案件を担当したりすると時給UPの可能性が広がります。
また、派遣社員の方でもクライアントとの打合せやプレゼンに参加できるような企業もありますので、そういったところでクライアント対応能力をみにつけ、ご自身のスキルを高めていくと良いと思います。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
Webディレクターは、色々な方との窓口になるポジションですので、コミュニケーション能力や調整力が必須かと思います。制作側、クライアント側の意図、相手の立場に立って考える想像力も必要です。そこには、ユーザー目線で考え、どういったWebサイトが響くのか、つかいやすいサイトはどういうものかを意識するということも含まれます。
面談では、これまでにチームで仕事をしたことがあるか、周りのメンバーの変化などに気が付きやすいかどうかなどを伺っています。あとは、スムーズなコミュニケーションをとれるかどうかですね。
上記でも述べましたが、案件を成功に結びつけるためには制作知識だけでなく、幅広い知見を身につけることが大切です。関わる全ての方から頼られるようなWebディレクターが求められています!
この記事が役に立ったらシェアしよう!
会員登録がまだの方
会員登録をすると、プレゼントがもらえるキャンペーンへの参加や質問の投稿など、より便利にサイトを使うことができます。