派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

DTPオペレーターのオシゴト

決められたことをキッチリやり遂げたい人向けのクリエイティブ職です。女性 / 26歳
職種名
DTPオペレーター(アシスタントプロデューサー)
仕事内容
ポスターやカタログ、雑誌の制作
プロフィール
年齢
26歳
お仕事経験
留学サポートセンターでのカウンター業務、専門学校での事務
資格・特技
写真
現在の派遣先
外資系広告代理店
派遣会社
グローバル・テクノロジー・デザイン株式会社
収入
平日5日勤務、月24万円程度+残業代
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
飲料や日用品、嗜好品といった企業のポスターやカタログ、雑誌の制作を担当しています。使うのは、Photoshop・Illustrator・InDesign・QuarkXPressなどのソフトがメインです。ディレクターやデザイナー、レタッチャー、コピーライターなど様々なポジションの方があり、プロジェクトを進めていく形です。お仕事の流れとしては、営業の方がお仕事を受注し、プロジェクトメンバーでクリエイティブブリーフを開きます。そこで全員の方向性を統一し、各自の役割を明確にして作業に取り掛かります。DTPオペレーターは、デザイナーがデザインした素材やコピーライターが考えたコピーなどを、決められたとおりに配置していくのが仕事です。制作期間は、1日で仕上げる場合もあれば、数ヶ月かかる場合もあります。その間、何度かミーティングを開き、メンバーの方々からフィードバックをもらって、入稿という流れになります。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
元々、絵を描くことが好きでデザインなどに興味を持っていました。海外の大学でグラフィックデザインを専攻し、さらに専門学校でもWebデザインを学んだのです。学生時代に学んだことを活かせる上に、広告の制作に携わる仕事に就きたかったため、学校卒業後はオーストラリアの留学サポートセンターにてカウンター業務を担当しました。そこで、留学をしている学生をサポートしつつ、WebデザインやDTPの仕事に2年ほど関わることができ、この時に制作業務の流れなどを経験することができました。次に携わったのは、専門学校でのクラスのスケジュール管理のお仕事。こちらでは、事務的なお仕事が中心でした。その後、日本に帰国して広告デザインに関わることのできるお仕事を探し、今に至ります。私の場合は、広告やデザインが好きだからこのお仕事を選んでいます。
DTPオペレーターのお仕事のやりがいは、どんなところですか?
いわゆる事務のお仕事ではないので、毎回同じ仕事をするということはありません。新しい商品やサービスを世の中に浸透させたり売上アップを図ったりすることが広告を出す目的なので、同じ様な仕事はありません。担当する業界やクライアントによって、手がける制作物の内容はさまざまです。変化があって刺激の多い毎日なので、そのようなところがこのお仕事の面白いところですね。

また、DTPオペレーターはデザインの部分から入稿をする印刷の工程まで幅広く携わるため、広い視野で広告制作に関わることができます。その分、関わる人や調整をしなければならないことが多く、周りの人とコミュニケーションをとりながらお仕事を進めなければなりません。かつ、いくつかのプロジェクトを同時に進めることがほとんどなので、周りを見つつ自分の仕事も進めていくので交渉しなければならないことも。時には、制作途中で急な変更などがあり、ゼロからやり直さなければならないことだってあります。納期がギリギリで大変な時もありますが、担当している案件が無事印刷できて納品された時はいつも充実感や達成感を味わえます。さらに、自分の手がけた広告などを街中で見かけた時、大きなやりがいを感じますね。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
デザインに必要なPhotoshop・Illustrator・InDesignなどのソフトウェアの知識が役に立っています。広告制作の現場はどこもそうですが、みんないくつものプロジェクトを抱えていて忙しいため、基本的なことはきちんと理解している必要があります。さらに、広告づくりや印刷などの流れを把握できている方だと、スムーズに仕事に取り組めると思います。

また、私の場合は、外資系の広告制作会社なので海外支店とのやり取りなどもあり、英語力が役に立っています。日本での就業経験がなかったのですが、英語力が就業の際にアドバンテージになったと感じています。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
スキルではないのですが、広告制作に関する知識を深めることができました。特に、印刷工程の知識がつき、スケジュールの感覚も身につきましたね。そして、人とのつながりをつくっていくコミュニケーション方法も習得できたと思います。いただいた仕事を期待されている以上の形でアウトプットすることで、クライアントから「また次もお願いします!」と言われることがあります。次のお仕事につながるような関係性を築けるようコミュニケーションをとるようにしています。
このお仕事を目指す人にひとことお願いします!
お仕事を発注してくださるクライアントの希望や要望をきちんと汲み取った上で制作物を創り上げています。さらに、制作はチームワークが重要。ですから、時には自分の思い通りにいかないこともあります。そんな時でも、自分のできることを地道に作業していける、決められたことをキッチリやり遂げられる人に向いているお仕事です。

自分の手がけた制作物に対して、営業の方を通してですが「クライアントがすごく気に入っていたよ」とフィードバックをいただけるととても嬉しいです。それから、街中で手がけた広告やポスターなどを見かけると大きな達成感を味わえますよ。DTPオペレーターへの道は楽ではありませんが、好きであればきっと着実にスキルを積んでいけると思います。
派遣会社に聞いた!DTPオペレーター
DTPオペレーターで多いお仕事の内容について教えてください。
広告やパッケージ、パンフレット、カタログ、チラシ、雑誌、書籍などの制作に携わることが多い仕事です。ディレクターやデザイナー、コピーライター、印刷用の原版を仕上げるレタッチャーたちと一緒に、プロジェクトを進めていきます。DTPオペレーターは、デザイナーがデザインしたビジュアル情報とライターが考えた文章などを決められた通りにレイアウトしていくことが仕事。一例ではありますが、新商品の広告イメージのビジュアルの案出し(Photoshopを使ったデザイン案の作成)や、決定したビジュアルを各種媒体に展開するレイアウト作業、版下作成業務などがあります。
また、担当する業界によって仕事を進めるスピード感がかなり異なってきます。たとえば、広告業界であれば、一つの制作物に対して限られた中でも比較的長いスパンで考えて制作していくことが多いで すが、流通業界であれば表現よりもとにかくスピードが重視されることが多いです。スーパーやデパート、旅行会社のチラシなどは、競合他社より少しでも商品の価格を下げる必要があります。ギリギリまで印刷を待って直前でデータを差し替えるということも。そのような仕事は、スピーディにレイアウトを組むということが求めら れます。
DTPオペレーターのお仕事の傾向について教えてください。
最近では広告、出版業界が景気の影響を受け、Web媒体に比べると紙媒体に関連する求人ニーズのほうが低迷しているように思います。とはいえ、一部の広告においては依然としてニーズがあり、日用品や嗜好品などの一般消費材に関する広告・パッケージなどに関連するDTP業務は比較的募集があります。一般消費材は、多少景気が悪くても、日頃から売れているもので各企業が多額のプロモーション費用を投じます。たとえば、飲料のプロモーションを手がける場合、広告用のポスターやレジ周りのステッカー、陳列棚のポップ、のぼりなど、一つのビジュアルをいくつもの形に展開していきます。経験が活きる仕事なので、経験者が優遇される傾向にありますね。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
未経験からDTPオペレーターにチャレンジするのは、ハードルが高いと言わざるを得ませんが、それでも就業を目指すのであれば、業界によってそれぞれ方針を変えて臨む必要があると思います。
たとえば、出版業界での就業を目指すのであれば、スクールなどでエディトリアルデザインの基礎スキルを身に付け、その上でアルバイトなどでまずは実務経験を積むと良いでしょう。その後、より良い待遇・希望内容へとステップアップするのが近道です。派遣社員としてDTPオペレーターを全くの未経験から募集するというケース はほどんどありません。広告業界でも同様、未経験の方のハードルは高いです。この場合も、アルバイトなどでまずは広告プロダクション、デザイン事務所などの門をたたくと良いかと思います。何よ りも、実務経験が重視される世界ですので、まずは経験を積むことが大切です。
その他、前職で培ったDTP・デザイン以外の経験がフックとなって就業に結びつくこともまれにあります。たとえば、進行管理の能力や英語力、コミュニケーション能力などですね。DTPスキルがあるのは、大前提。その上で、DTPスキル以外も磨いておくとアドバンテージになることがあります。
また、クリエイティブ業界は残業などが多めのお仕事が多く、20代~30代のメンバーが多く活躍しています。ですから、そういった会社のメンバーとも上手くコミュニケーションをとれる人が求められ る傾向にあります。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
資格は特にありません。経験としては他のDTPオペレーターが持っていないないようなスキルを持っていると時給アップにつながることがあります。具体的にお伝えすると、語学力やInDesignの実務経験、3DCGソフトウェアの実務経験、Photoshopの卓越したスキルなどですね。語学力があれば活躍の幅が広がります。以前はQuarkXPressが主流だったのですが、数年前からはInDesignでのデータを受け取る印刷会社が増え、メジャーになりつつあります。これからDTPオペレーターを目指す方は、InDesignが必須になるのでまずはこのスキルを身につけると良いのではないでしょうか。そしてPhotoshopの卓越したスキルは、レタッチャーと呼ばれる人に特に求められるスキルです。DTPオペレーターとレタッチャーを兼務する場合もあるので、そのようなポジションの募集ではスキルがあれば、就業できる可能性も高くなります。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
お仕事を依頼してくださるクライアントの要点を素早く理解し、ズレの少ないアウトプットを出せる方が求められます。コミュニケーション力が必須の仕事です。また、スキル的な部分では、Illustrator、Photoshopに熟練していて、ショートカットなどを駆使し、早くて正確なレイアウトを組める方だと、次々と仕事を依頼されることでしょう。それから、納期を守るために作業を進められる方ですね。時には急な変更などで残業をしなければならないこともあると思いますが、そんな大変な中でも責任を持って仕事に向き合える方であればご活躍できますね。制作が好きではないとできない仕事だと思います。
この記事が役に立ったらシェアしよう!
会員登録がまだの方
会員登録をすると、プレゼントがもらえるキャンペーンへの参加や質問の投稿など、より便利にサイトを使うことができます。