派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

運用管理・保守のオシゴト

熱くなっていたお客さまに笑顔が戻る。手ごたえを感じる瞬間です。男性 / 25歳
職種名
運用管理・保守
仕事内容
サーバのハードウェア保守
プロフィール
年齢
25歳
お仕事経験
コールセンターでのアポインター、PC修理品などのテスト業務
資格・特技
損害保険募集人資格
現在の派遣先
大手IT企業
派遣会社
パティーテック株式会社
収入
平日5日勤務、月25万円
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
担当しているのは、サーバの正常稼動を維持するハードウェア保守の仕事が中心です。さまざまな業界・業種の一般企業やデータセンターなどがお客さまで、訪問件数は1日に1~3件程度。エリアごとに担当が決まっています。

仕事の流れとしては、コールセンターやサポート部署に入った「見たことのないエラーが出る」「動かない」といった障害情報をもとにお客さまに連絡し、状況の再確認と必要な部品の手配をします。その後、お客さま先に訪問して部品を交換するなど修理し、ハードウェアを障害から復旧させます。その他、新しい機器に変更するリプレイスやクライアントPC・プリンタなどの保守、サーバ導入・解体の作業を行なうこともあります。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
専門技術も身につくしお客さま先を回ってさまざまなお話を聞くことができるという点に魅力を感じ、このハードウェア保守という仕事を選びました。

以前は、保守作業で交換された部品の障害確認テストや修理が完了した部品の初期不良を調べるテストなどの仕事をしていました。1年くらい経験を積んだのですが、もっとPCやサーバに関する知識・経験を深めたいと考えていたのです。未経験からのスタートでしたが、現場できちんと教えてもらえるということだったので不安はありませんでしたね。
運用管理・保守のお仕事のやりがいは、どんなところですか?
このITがなくてはビジネスが成り立たないという時代において、サーバは重要なインフラです。止まってしまうとビジネスもストップしてしまう。それだけに、お客さまのビジネスを陰ながら支えているというやりがいがあります。サーバが止まるとお客さまは冷静ではいられないですし、「早く何とかしてほしい」という気持ちが強くなってきます。そのような時に自分のスキルや知識で応えることができると、笑顔で「ありがとう」と言っていただける。本当に嬉しいですね。

ただ、障害の原因が保守範疇外のことや、システムのバグ、データが消えるなど、保守作業で復旧の見込がないケースは大変です。復旧できなかった場合は、その原因を解決できる専門部署などに引き継ぎます。作業マニュアルがあるのですが、そこにない部分に関してもある程度の知識を身につけ、的確に障害の原因を突き止めることができるよう努力しています。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
この仕事は、もちろん技術や知識が必要ですが、実はお客さまとコミュニケーションをとることも非常に重要な仕事です。ですので、学生時代にしていた飲食店でのアルバイトを通して学んだ接客スキルが活きています。

中には障害への戸惑いから熱くなっているお客さまもいるので、そのような時はしっかり作業内容を説明して不安を感じさせないようにしなければなりません。黙々と機器と向き合っていれば良いという仕事ではなく、コミュニケーションスキルが必要な仕事です。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
2年ほどこの仕事に携わっていますが、サーバやOS、バックアップ装置に関する知識や技術力がアップしたと感じています。オフィスや自宅など身の回りにある大概のIT機器の仕組みなどが分かるようになりました。また、コミュニケーション能力が磨かれたと思います。お客さまからサーバが障害を起こしたキッカケや状況を詳しく聞き出すことで障害の原因特定につながることもあるため、些細な情報も聞き逃さないようになりましたね。
このお仕事を目指す人にひとことお願いします!
作業前後にしっかりお客さまと向き合ってコミュニケーションをとり、より良い関係をつくることが大事です。スキルや知識は現場で経験を積むことにより、どんどん身についていくもの。まずは臆さずにどんどんトライして、基礎となる経験を積むことを意識してみると良いと思います。お互いに良い仕事をしていきましょう。
派遣会社に聞いた!運用管理・保守
運用管理・保守に多いお仕事の内容について教えてください。
お客さま先やデータセンターなどにあるサーバやシステム、ネットワークの運用管理・保守、そしてお客さまのWebシステムの運用管理・保守などのお仕事が多いです。その他には、クライアントのパソコンが壊れた場合や不具合が起こった際のメンテナンス作業、修理作業全般のお仕事があります。
ちなみに、「運用管理」と「保守」はお仕事の目的が異なります。運用管理とは、サーバやシステムなどを効率的に活用するために行なう業務で、一方、保守とはトラブルがあった際の対応や事前に防ぐためにメンテナンスするといった業務になります。
派遣先の特徴としては、運用管理のお仕事であればIT業界にかかわらず幅広い業種・業界で需要があります。保守のお仕事はIT系企業・アウトソーシング等を展開している会社が多いですね。
運用管理・保守のお仕事の傾向について教えてください。
近年の情報化社会ではIT技術の進化・発展は目覚しく、運用管理・保守においても日々進化・発展をしています。単にクライアントPCやサーバを運用管理・保守するだけではなくなっています。ブレードサーバなどの大規模な集約機器に始まり、情報セキュリティ強化のためコンピュータに最低限の機能しか持たせず、サーバ側でアプリケーションソフトやファイルなどを管理するシンクライアントなどのいわゆるクラウドコンピューティングサービスが盛んになってきています。そのため、SaaS、PaaS、IaaSといった仮想化サービスの性質・概要を理解することも求められてきています。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
運用管理・保守といっても様々な機器があるので、未経験の方がお仕事に就きやすいのは一般的なクライアントPCの運用管理・保守だと思います。経験がなくても、専門学校でITに関して学んだ経験を持っていたり、パソコンの自作経験があったり、パソコンを触るのが趣味であれば、比較的に就業しやすいのではないでしょうか。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
マイクロソフト社が設けているMCP・MOS・MOT・MCSA・MCSEといった資格やオラクル社、グローバルIT業界団体、情報処理推進機構が設けている資格…などがあると時給アップにつながります。勉強すれば比較的に簡単に取得できる難易度の低いものもあれば、十数年程度の経験を積んだ方でも合格するのが難しい難易度の高いものもあります。IT系のお仕事では、資格を持っている=そのレベルの知識・技術を持っているという証になるので有利です。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
コミュニケーションスキルのある人材が求められています。運用管理・保守のお仕事は、機器とずっと向き合っていれば良い仕事ではありません。たとえば機器に何らかのトラブルが発生した場合、大半のお客さまはシステムに詳しくありませんが、状況を分かりやすく説明し、必要な情報を的確に聞き出すことができればトラブルへの迅速な対応が可能になります。その他には、ルーティンワークや細かい作業が苦にならないことも大切な要素です。安定稼動をするためには、同じ事を何度も繰り返したりすることがあります。
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