派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

テスト・評価のオシゴト

必要とされ続けるスキルは強い。新製品が生まれる限りなくならない仕事ですから。女性 / 38歳
職種名
テスト・評価
仕事内容
オフィス向け複合機・プリンターのソフトウェアテスト、テストスクリプトの作成、テスト工程の進捗管理など
プロフィール
年齢
38歳
お仕事経験
予算管理・営業企画9年、テスト・評価4年
資格・特技
特になし
現在の派遣先
富士ゼロックス株式会社
派遣会社
テンプスタッフ・クロス株式会社
収入
月額22~23万円程度(平日5日勤務・残業なし)
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
オフィス向け複合機やプリンターのソフトウェアがきちんと動くかどうかを確認するテスト業務、テストスクリプトと言われるテストをするための手順書の作成、プロジェクトの進捗管理をしています。

いま担当しているソフトウェアは全部で3つ。誰が何枚何をコピーやプリンターで出したかを把握できるソフトウェアや、カラープリントを制限したりWebサイトからプリンターの機能を変更したりできるソフトウェア、そして利用環境に応じてプリントの出力制限を設定できる複合機・プリンター向けソフトウェアです。新しい複合機やプリンターを開発するという時はもちろんですが、新しい機能を追加するといったバージョンアップの際にも、テストする必要があります。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
前職では、電機メーカーで営業企画として官公庁や自治体、文教関係の情報システムに関連する予実算作成をメインに担当していました。全くソフトウェアに関わる仕事ではなかったのですが、ある時、社内向けWebサイトを作ってみないかと言われ、市販のソフトを使ってWEB作成にチャレンジしました。同じ頃、部内のインフラ運用係として同僚のパソコンのOSバージョンアップなども頼まれるようになり、面白いと感じるようになったのです。ソフトウェアの仕組みを何となくイメージできるようになってきたことが、今思えばこの仕事を選んだきっかけですね。

新しい仕事を探すようになってから、たまたま自宅近くで働けるテスト・評価のお仕事を見つけ、通勤に便利なことに加え、「この仕事で手に職をつければこの先もずっと活かせるんじゃないか」と思って応募しました。
テスト・評価のお仕事のやりがいは、どんなところですか?
仕事の中でやりがいを感じるのは、決められた期間の中で無事にテストが終わった時です。何にも代えがたい達成感を味わえます。また、前職がルーティンワークだったのに対し、今の仕事は新製品が生まれるたびに新しいテストに関われるので、変化のある毎日を過ごせることに面白みを感じています。仕事を通して、世の中に出る前の製品に触れられることも嬉しいです。

それから、次々と新しい製品が誕生していますが、今は製品のクオリティがとても重視されている時代です。テスト・評価という仕事は、各メーカーのブランドを守る仕事と言っても過言ではありません。この仕事は、新しい製品が生まれる限り必要とされる。このような点も、仕事のやりがいです。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
資格は特に持っていません。前職でWebサイトを作成したり、パソコンやネットワーク、プリンターなどに関する問い合わせに答えたりしていたことが活かせたとは思っています。と言っても、経験・知識がなくてもこれから覚えていこうという意欲があれば大丈夫だと思います。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
様々なネットワークやサーバの知識が身に付いたと感じています。そのおかげで、問題にぶつかった時、開発者に問い合わせをせずに、少しずつですが自力で解決できるようになりました。まさに“手に職がついた”ということですね。
このお仕事を目指す人にひとことお願いします!
私はこの仕事を始めてから出産を経験して、その間ブランクができましたが、その後もスムースに仕事に就くことができました。やはり、手に職をつけることができたからだと思います。

未経験でも、文系出身でも、子どもがいても、ネットやパソコンに興味がある方なら誰でもできるお仕事だと思います。実際に活躍しているテスターの年齢層も職歴もさまざま。常に新製品の進化と共に変化するお仕事ですから面白いですよ。
派遣会社に聞いた!テスト・評価
テスト・評価に多いお仕事の内容について教えてください。
基本的には、ソフトウェアの開発におけるテスト・評価業務ですが、大きく2つのポジションに分けることができます。オペレーターの場合、ソフトウェアのテスト・評価に必要な手順書の作成やテストの実施、不具合が見つかった際にはスーパーバイザーへ報告するといった仕事があります。スーパーバイザーの場合、テスト・評価に必要な期間や予算を計画し、オペレーターと共に仕事を進めていきます。プロジェクトの全体を見渡し、必要があればオペレーターのフォローをするなど、進捗を管理することが役割です。
また、テスト・評価の対象となるソフトウェアは、複合機やプリンターをはじめ、携帯電話やデジカメ、AV機器、デジタル家電といった生活に身近なモノにも使われています。
テスト・評価のお仕事の傾向について教えてください。
テスト・評価の仕事は、製品の開発から市場に出るまで各段階で行なうので、依頼される案件数は開発スケジュールに左右されますね。最近、特に携帯電話やデジカメといった新製品・バージョンアップ製品の開発スパンが短くなっているという傾向があります。ですから、限られた時間の中でいかに正確にテスト・評価をしていくかという部分が重要です。テスト・評価は、製品が世の中に流通する際には欠かせない工程。各製品メーカーにとっては、製品のクオリティがブランドへの信頼につながるものですから、今後もテスト・評価のニーズがなくなることはないと思います。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
自宅のパソコンへOSをインストール・設定したり、覚える意欲を持っている方であればテスト・評価の仕事にチャレンジできると思います。まずは、仕事がどのようなものかを知るために、短期のテスト・評価業務から始めることをお勧めします。また、関わる製品により時期が異なりますが、繁忙期に大量募集がかかることもあり、就業チャンスと言えるでしょう。その後のキャリアプランとしては、テスト・評価と一概に言っても難易度がさまざまなので、幅広い経験を積み、トータルにテスト業務を経験すると、自分の強みになるでしょう。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
資格を取得すれば必ずしも時給額が上がるという訳ではありませんが、スキルレベルを図る一つの指標になると言えます。たとえば、情報処理推進機構が行なっている資格やソフトウェアテスト技術者資格認定は、評価業務における知識レベルを十分に持っていると考えることができます。もちろん資格は大切ですが、実際はそれよりも通常の業務におけるスタッフの方の努力・姿勢のほうが大切です。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
自分でソフトを買ってパソコンにインストールしたり、携帯やデジカメなどの説明書を見ながらいじったりすることが好きな方ですと、モノの仕組みを理解できるのでこの仕事を楽しめるのではないでしょうか。IT分野に興味がある方には、IT業界への入り口として最適な仕事だと思いますよ。自分のスキルアップを目指している向上心のある方に、ぜひともチャレンジしていただきたいお仕事ですね。製品が世の中にリリースされる前には、必ず行なわれるテスト・評価。このスキルを持っていれば、長く活躍していくことができるはずです。
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