- テスト・評価に多いお仕事の内容について教えてください。
- 基本的には、ソフトウェアの開発におけるテスト・評価業務ですが、大きく2つのポジションに分けることができます。オペレーターの場合、ソフトウェアのテスト・評価に必要な手順書の作成やテストの実施、不具合が見つかった際にはスーパーバイザーへ報告するといった仕事があります。スーパーバイザーの場合、テスト・評価に必要な期間や予算を計画し、オペレーターと共に仕事を進めていきます。プロジェクトの全体を見渡し、必要があればオペレーターのフォローをするなど、進捗を管理することが役割です。
また、テスト・評価の対象となるソフトウェアは、複合機やプリンターをはじめ、携帯電話やデジカメ、AV機器、デジタル家電といった生活に身近なモノにも使われています。 - テスト・評価のお仕事の傾向について教えてください。
- テスト・評価の仕事は、製品の開発から市場に出るまで各段階で行なうので、依頼される案件数は開発スケジュールに左右されますね。最近、特に携帯電話やデジカメといった新製品・バージョンアップ製品の開発スパンが短くなっているという傾向があります。ですから、限られた時間の中でいかに正確にテスト・評価をしていくかという部分が重要です。テスト・評価は、製品が世の中に流通する際には欠かせない工程。各製品メーカーにとっては、製品のクオリティがブランドへの信頼につながるものですから、今後もテスト・評価のニーズがなくなることはないと思います。
- 未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
- 自宅のパソコンへOSをインストール・設定したり、覚える意欲を持っている方であればテスト・評価の仕事にチャレンジできると思います。まずは、仕事がどのようなものかを知るために、短期のテスト・評価業務から始めることをお勧めします。また、関わる製品により時期が異なりますが、繁忙期に大量募集がかかることもあり、就業チャンスと言えるでしょう。その後のキャリアプランとしては、テスト・評価と一概に言っても難易度がさまざまなので、幅広い経験を積み、トータルにテスト業務を経験すると、自分の強みになるでしょう。
- どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
- 資格を取得すれば必ずしも時給額が上がるという訳ではありませんが、スキルレベルを図る一つの指標になると言えます。たとえば、情報処理推進機構が行なっている資格やソフトウェアテスト技術者資格認定は、評価業務における知識レベルを十分に持っていると考えることができます。もちろん資格は大切ですが、実際はそれよりも通常の業務におけるスタッフの方の努力・姿勢のほうが大切です。
- このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
- 自分でソフトを買ってパソコンにインストールしたり、携帯やデジカメなどの説明書を見ながらいじったりすることが好きな方ですと、モノの仕組みを理解できるのでこの仕事を楽しめるのではないでしょうか。IT分野に興味がある方には、IT業界への入り口として最適な仕事だと思いますよ。自分のスキルアップを目指している向上心のある方に、ぜひともチャレンジしていただきたいお仕事ですね。製品が世の中にリリースされる前には、必ず行なわれるテスト・評価。このスキルを持っていれば、長く活躍していくことができるはずです。