- 人事で多いお仕事の内容について教えてください。
- 人事のお仕事は、採用と労務に大きく分けることができます。規模の大きな会社ではこの役割が分かれていることもありますが、中小規模の会社では採用・労務を兼ね備えた人事全般のお仕事を担当することもあります。
採用のお仕事は、応募者データの管理が主な業務となります。新卒採用の時期は応募者も多く、一年の中で最も忙しい時期であると言えます。その他、派遣や中途の採用に際して面接のスケジュール管理などを行います。応募者とのやり取りや面接時のアテンドといった業務内容でしたら、未経験からでも入りやすいのではないでしょうか。
労務のお仕事は、給与計算や社会保険に関する事務、勤怠管理、入社手続きなど多岐にわたります。月末月初に業務が集中する傾向がありますが、比較的ルーティンワークであると言えます。 - 人事のお仕事の傾向について教えてください。
- 全体の傾向としては、市況の変化に伴ない、若干増加傾向にあると思います。採用を全面的にストップしていた企業が少しずつ動き始め、人事メンバーの増員を考えるケースも出てきました。特に、ITやWeb業界などの動きが活性化しつつあると言えます。
また、人事のお仕事は経験を問われるケースが多く、時には管理者レベルの経験・スキルが必須になる場合もあります。とはいえ、人事は社内の人を相手にするお仕事なので、その方が持つポテンシャルも重要視されます。 - 未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
- 総務がメインで人事の仕事も含まれるような求人に応募し、まずは人事経験を少しずつ積んでいく方法があります。もしくは、採用アシスタントなどのポジションですとポテンシャル重視で応募資格がゆるめになるため、未経験の方にも就業チャンスがあるのではないでしょうか。また、多数の店舗を抱えている企業やコールセンター運営会社などであれば、アルバイトやパート、オペレーターの方々の採用ニーズが沢山ありますので、アシスタントレベルの募集がかかることが多くあります。
労務メインのお仕事に関しては、社会保険事務や年末調整などの実務経験を求められることが多いです。そのため、採用寄りのお仕事かどうかを見極めて応募することが、未経験の方にとっては重要になるかもしれませんね。 - どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
- 社会保険労務士や産業カウンセラーなどは代表的な資格となります。取得はしていなくとも勉強しているのとしていないのでは大きく違います。また、最近ではキャリアカウンセラー系の資格も注目されています。このような資格をお持ちであると、派遣先と時給を交渉する際に優遇されると思います。ただ、人事のお仕事は実務経験が重視され、あくまでも資格は補助的なもの。時給アップには経験を積んでいくことが一番です。
- このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
- 人事は、人と接することが特に多い職種であり、入社から在職中、退社まで、社員であれば必ず接点を持つポジションとなります。
採用のお仕事では応募者と一番接点を持つのは人事でもありますので、人事の担当者の印象は応募者にとってとても重要です。労務のお仕事では、書面上での関わりが多くなりますから正しい知識をもって、手続きなどをスピーディかつ間違いのないように対応できる方が求められます。
社員に対しては社員がより気持ち良く仕事が出来るよう、様々な面でサポートするのが人事の役割となるので、ホスピタリティあふれ、一人一人に優しく接することができる方を求める事が多いです。そして、人事は会社経営においても重要な役割。経営者目線を持ちつつ、責任感と受け止め力がある人材が求められています。