雇用契約

こようけいやく

【雇用契約】とは、労働者が使用者（企業）のために働き、使用者がその対価として賃金の支払いを約束する契約のことです。これは、正社員やアルバイト、派遣など、すべての働き方に共通する基本的なルールです。

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■派遣における「雇用契約」の仕組み
派遣の働き方の最大の特徴は、雇用契約を結ぶ会社（派遣会社）と、実際に仕事の指示を受ける会社（派遣先企業）が異なる点にあります。「派遣スタッフ」「派遣会社」「派遣先企業」の三者の関係性は、以下のようになっています。

・派遣スタッフ ⇔ 派遣会社
この二者間で「雇用契約」を結びます。給与の支払いや社会保険の手続き、福利厚生の提供は、雇用主である派遣会社が行ないます。

・派遣スタッフ ⇔ 派遣先企業
実際に働く職場では、派遣先企業の担当者から仕事の指示を受けます。これを「指揮命令関係」といいます。

・派遣会社 ⇔ 派遣先企業
この二者間では「労働者派遣契約」が結ばれており、派遣会社が派遣先企業へ労働力を提供することを定めています。

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■雇用契約の種類（有期・無期）
派遣における雇用契約には、主に2つの種類があります。

・有期雇用契約
「3ヶ月」「6ヶ月」など、あらかじめ働く期間が定められている契約です。一般的な登録型派遣では、この有期雇用契約を結び、契約期間が満了するごとに更新手続きを行ないます。

・無期雇用契約（無期雇用型派遣/常用派遣）
働く期間の定めがない契約です。派遣会社の社員（正社員や契約社員）として雇用され、派遣先で働きます。派遣先での就業が終わっても、派遣会社との雇用関係は継続します。

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■契約時に必ず確認すべき「労働条件通知書」
派遣の仕事が決まり、雇用契約を結ぶ際には、派遣会社から「労働条件通知書（兼 就業条件明示書）」という書類が交付されます。これは、あなたの働く上での大切なルールがすべて記載された非常に重要な書類です。受け取ったら必ず内容を隅々まで確認し、不明点があれば就業開始前に担当者へ質問しましょう。特に以下の項目は重要です。

契約期間：いつからいつまで働くのか。
就業場所：実際に働く企業の名称や住所、部署名。
業務内容：担当する仕事の具体的な内容。
労働時間：始業・終業時刻、休憩時間、休日、残業の有無。
賃金：時給や計算方法、支払日。
契約更新：契約更新の有無や、更新する場合の判断基準。

⇒これらの内容を事前にしっかり確認しておくことが、安心して働き始めるための第一歩であり、後のトラブルを防ぐことにも繋がります。