エン派遣用語集

雇用保険
こようほけん

【雇用保険】とは、労働者が失業して収入がなくなった場合や、育児・介護で仕事を休む場合などに、生活や雇用の安定を図るための給付を行なう保険制度です。国が運営しています。「失業保険」という呼び方で知っている方も多いかもしれません。

雇用保険は、もしもの時にあなたの生活を守ってくれる大切なセーフティーネットです。自分が加入対象かどうかをしっかり確認し、制度を正しく理解しておきましょう。ここでは、派遣社員の雇用保険への加入条件や、加入することで受けられるメリットについて分かりやすく解説します。

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■派遣社員の加入条件
派遣社員も、以下の両方の条件を満たす場合は、本人の意思に関わらず雇用保険に加入する義務があります。

【1】1週間の所定労働時間が20時間以上であること
【2】31日以上の雇用見込みがあること
⇒この条件を満たすと、雇用主である派遣会社が加入手続きを行ないます。ご自身が加入しているかどうかは、毎月の給与明細で「雇用保険料」が天引きされているかで確認できます。

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■雇用保険に加入する4つの大きなメリット
雇用保険に加入していると、万が一の時に以下のような給付を受けられます。

【1】失業したとき【基本手当(失業手当)】
契約期間の満了などで失業し、次の仕事を探している間の生活を支えるための手当です。一般的に「失業保険」や「失業手当」と呼ばれているのが、これにあたります。(※受給には「離職日以前2年間に、被保険者期間が通算12ヶ月以上ある」などの条件があります)

【2】育児で休むとき【育児休業給付金】
産休に続いて育児休業を取得した際に、休業中の生活を支えるために支給されます。(※健康保険から支給される「出産手当金」とは別の制度です)

【3】介護で休むとき【介護休業給付金】
家族を介護するために介護休業を取得した際に支給されます。

【4】スキルアップを目指すとき【教育訓練給付金】
厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講・修了した場合に、支払った費用の一部が支給されます。働きながらキャリアアップを目指す際に活用できる制度です。

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■保険料は誰が払うの?
雇用保険料は、派遣会社(事業主)とあなた(労働者)の双方が負担します。あなたが負担する分の保険料は、毎月の給与から天引きされる形で支払われます。

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■手続きについて

・加入手続き
加入条件を満たした場合、手続きはすべて派遣会社が行うため、ご自身で何かをする必要はありません。

・退職するとき
派遣会社を退職する際には、失業手当の申請などに必要となる「雇用保険被保険者証」と「離職票」を必ず受け取るようにしましょう。
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