金融（銀行）事務のオシゴト

現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。

銀行書類（伝票）の整理・ファイリングを1日100枚近く処理しています。伝票内容のチェック（所定欄に正しく記載事項があるか、印は正しい位置に押されているかなど）をし、科目ごとに分けて製本し保管します。また、再鑑といって紙幣・硬貨再確認業務も少しあります。

このお仕事を選ばれた理由を教えてください。

新卒で就職して以来ずっと銀行での仕事に携わっています。新卒で正社員として入社した時は福利厚生面が充実していたから、というのが理由でした。銀行業務を覚えていくうちに、「物事をきっちり行いたい」「適当はちょっとイヤ！」という私の性格が銀行の仕事に合っていることが分かってきました。その後は特に融資窓口をメインに、いろいろな銀行、信金、労金を経験しています。正社員の頃は現地調査や稟議書作成等のアシスタント的な仕事で夜遅くまで仕事をしていましたが、派遣という働き方を選んで自分のスタイルで仕事ができるようになりました。やはり勤務先の上司と派遣会社の担当営業の方と、残業等の条件面や自分に求められている事を話し合った事が良かったと思っています。

金融（銀行）事務のお仕事のやりがいは、どんなところですか？

融資を担当していた頃は「銀行の収益源に関われる、お客様のニーズに合ったご提案ができる」というやりがいを感じていました。窓口である私のコミュニケーションや事務処理の対応一つでお客様の銀行に対するイメージも変わってきます。話の仕方やお茶の好みまでお客様に合わせた対応が、最終的に銀行の利益に繋がっていることを何度も実感した経験があります。

また、現在は書類最終チェックの「最後の砦」と思って仕事をしています。伝票一枚一枚の確認で一度ミス伝票を逃してしまうと、そのまま製本されてしまい、大きな事故に繋がる可能性もあります。伝票チェックの上で記入漏れなどの不備を発見したり、伝票作成のアドバイスで業務がスムーズにいくと役立っているという充実感が出てきます。経験が長いからこそ気付けることもあり、これまでの銀行経験がここで総決算として活かされているように思っています。今の職場は特に「派遣だから…」ということではなく、「経験を活かして意見を言ってほしい」と言っていただけているので、柔軟な環境に応えていけるように頑張っています。

このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか？

実務的な銀行業務は言うまでもありませんが、銀行窓口で私が与える印象が、お客様と銀行のその後のお付き合いの有無に影響することもありますので、社会人経験を通して身に付けたビジネスマナーや秘書検定資格がとても役に立っています。また、秘書検定を持っていることもあり、新入社員の方々にマナーを教えて欲しいと頼まれることもあります。研修とまではいきませんが、これが意外と好評価なんです。

このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。

どの職場でもそうでしたが、銀行ではお客様含め、いろいろな年代の方と接する機会が多くあります。自分より若い社員の方が大勢活躍している職場も多いため、年代の違いからか、びっくりすることもあります。経験を積むと自分のやり方を押し通してしまいがちですが、相手の立場に立って考えて接することで、より良い関係が築けると実感しています。

このお仕事を目指す人にひとことお願いします！

今の銀行は保険など様々な商品を扱っているので、証券外務員資格やファイナンシャルプランナーの資格を持っている方は仕事の幅が広がると思います。意外と思われるかも知れませんが、銀行での仕事は、数字が得意不得意はあまり関係がないように思います。毎日数字を扱うので、10桁の金額を数えなくても見ただけで読み取れるようになりますよ！また、一口に金融事務と言っても、銀行と信用金庫、労金等、形態や支店・営業店によって雰囲気はもちろん、処理のスピードやお客様の層、呼び名（テラー、カウンター、窓口等々）、伝票の種類などいろいろな事が違うので、まずはその職場スタイルに慣れる事を心がけるとよいと思います。