- 企画・マーケティングで多いお仕事の内容について教えてください。
- 企画・マーケティングのお仕事内容は、会社によりさまざまで多岐にわたります。PR業務やリサーチ・分析業務が多いですね。まずはPR業務ですが、企業の顔として雑誌やTV、HP等メディアに掲載される情報を主に扱います。メディアとの折衝を中心に、新製品情報や、プレスリリースの作成、記者会見の設定等を行なうお仕事です。そしてもう一つは、市場リサーチおよび市場・競合他社分析業務。こちらは新製品の開発や、商品の改良等に伴い、企業が必要としている情報を収集・分析・提供するお仕事です。企業によっては、上記2つを一つの部署で担当しているケースも多いです。
また、マーケティング業務といっても、さらに B to B 、B to Cの2種類に分けられます。派遣先企業のビジネスによっても、お仕事の内容が異なります。そのため、お仕事の内容や幅などを事前にしっかりと確認したほうが良いと思います。 - 企画・マーケティングのお仕事の傾向について教えてください。
- リーマンショック後の景気回復もあり、2010年は3月・4月頃にリサーチ会社からの求人が多く入ってきました。2010年末から2011年に入ってからは、一般消費財メーカー等を中心に秋冬新製品の発売に伴う求人の増加が見受けられます。一般消費財は生活必需品なので、景気が悪くても消費されるもの。ですから、回復が早い傾向にあります。人気のラグジュアリーブランドの宝飾品や小物などを扱う高級消費財業界については、まだ求人数が少ない状況です。
仕事内容としては、PR業務よりもリサーチ業務関連の求人が多く入っていますが、傾向としては、従来のマーケティングに加え、Facebookやtwitter等を使用するオンラインマーケティングや、ECサイト関連業務の求人が増えているのも特徴です。Webメディアの充実に伴ない、企画・マーケティングのあり方も変化しつつあると言えます。
また、PCスキルを活かして、データ加工やプレゼン資料を作成するお仕事、その他語学を活かして海外関連会社などから情報を入手し、社内や関連企業に告知するといった業務も増えています。外資系企業の場合は特に海外本社の方針に沿って日本市場で展開をしていきますので、英語が得意な方は未経験からでもぜひトライしてみてください。 - 未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
- 企画・マーケティングのお仕事は専門的な業務内容なので経験を求められることがほとんど。ただ、これまでの経験や志向性などを派遣会社の担当者に汲み取ってもらい、それがうまく派遣先企業のビジネス・環境とマッチさせることができれば未経験からでも就業のチャンスはあります。
PR部門アシスタントから始めるという方法があります。未経験でも、明るい対応ができて沢山の方とお仕事をする事が好きな方に向いているお仕事です。忙しい状況でも、スケジュール調整やコーディネーション業務が得意、雑誌やTV、Internet(FacebookやTwitter等)を積極的に利用、流行や新しい情報を得ることが好きな方、また、ExcelやPowerPoint、イラストレーター等のPC操作が得意な方、英語力を活かしてお仕事をしていきたい方にも向いています。実際に、未経験の方でもPRポジションで活躍している人が沢山います。
リサーチ業務については、即戦力としての求人が多いため、全くの未経験からのスタートは難しいですが、金融業界等でアナリストアシスタントなどを通じて分析・リサーチ業務からスタートすることなら可能だと思います。まずは経験を積んだ後、一般消費財業界等へステップアップするというほうが良いかもしれませんね。 - どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
- 営業アシスタントとして、データ集計やプレゼン資料作成の経験、また社内外の関係各所をコントロールしていた経験、海外留学経験等もあれば時給アップにつながると思います。外資系企業で経験を積んでいきたい場合、英語力は強い味方。本国との調整業務が発生するため、ブランディングやコンセプトを日本市場に落とし込んでいく必要があるからです。実際に英語を活かす場面は多く、即戦力としてのニーズが高いです。目安としてはTOEICスコア700点以上を持っていると有利ですね。また、マーケティング業務は集計することが多いので、ExcelやAccessの資格もお勧めです。
- このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
- 社内・社外問わず、多くの人と積極的にコミュニケーションを取りながらお仕事をする事が好きな人が向いていると思います。忙しい状況でも、物事に優先順位を付けて柔軟に対応し、雑誌やInternet等を良く利用するなど、普段から新しい情報に敏感でいられる方が向いていると思います。
そして何より自社の商品が好きで、より沢山の人に商品を知ってもらいたいという気持ちと共に、企業の「顔」としての立場を自覚し、様々な事を積極的に吸収していく姿勢を持つ方が求められるのではないでしょうか。