派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

研究開発関連のオシゴト

安心・安全な暮らしに欠かせない、縁の下の力持ち的存在だと思っています。女性 / 27歳
職種名
研究開発関連
仕事内容
残留農薬の分析
プロフィール
年齢
27歳
お仕事経験
半年
資格・特技
栄養士
現在の派遣先
公的機関の分析センター
派遣会社
アソート株式会社
収入
プライベート充実重視のため、残業なしで月20万円程度
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
食品輸入業者など、企業からの依頼を受けて、大豆や人参のような食材の残留農薬の分析を担当しています。サンプルをもとにGC/MSなどの分析機器にかけていくのが主な業務です。分析対象によって分析方法に規定があるので、それに沿って作業をします。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
私は前職で化粧品の開発をしていて、食品分析の実務経験は全くありませんでした。それでもこの仕事を希望したのは、身近な「食」に関わる仕事がしたいと思っていたからです。もともと大学で栄養士課程を専攻していたので、食品の加工実験や衛生実験経験から食品分析という仕事がイメージしやすかったということもあります。とは言え、その時経験したことは今の業務とはまた異なったものですので、この仕事を始めた時は何もかも初めての連続でした。今の就業先は実務未経験でも受け入れてくださる環境だったことが決め手でした。
研究開発関連のお仕事のやりがいは、どんなところですか?
化粧品開発の仕事をしていた時は、新しいものを自分で生み出せることがやりがいでした。また、自分の手がけたものが商品として店頭に並んでいるのを見るのが喜びでしたね。今の仕事は複数の分析を同時並行で行うので、「これを水に浸けている間に別のサンプルを粉末にして…」と、手順を決めて進めないと時間を有効的に使えません。初めのうちは進め方も教えていただいていましたが、慣れてくると任されるので、手順を考えてスムーズに業務を進められると達成感があります。

また、正確な分析結果を得るために、カラム(分析装置の一種)にサンプルを入れる際、ただざっと入れるのではなく、均等になるように外から中に向けて丁寧に入れていったりなど、自分なりに考えながら取り組むようにすると、工夫のしどころが結構あるんです。「サンプルを分析器にかける」というルーチン作業も、取り組む姿勢次第で気付けることが多々あります。また、スーパーに並んでいる食材を見るたびに、「自分が関わったものかな」と気にせずにはいられません。食の安全に関わっている、というのは嬉しいことです。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
栄養士資格でしょうか。業務に直結しているわけではないのですが、今の仕事は「実務未経験でも食品衛生法上の検査員登録がいずれ可能なこと」という応募条件がありました。私は栄養士資格取得のために検査員登録に必要な課目を学生時代に履修していたんです。栄養士資格を取っていなかったら、今の仕事には就けませんでした。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
これまで触ったこともなかった分析機器を扱えるようになったことです。エバポレーター(減圧することによって固体や液体を蒸発させる機器)などの理化学機器も扱っています。また、必然的に食品の成分表示を気にするようになりましたね。自分が買うときもついついチェックしてしまいます。
このお仕事を目指す人にひとことお願いします!
研究開発の仕事は表立ってではなくても、「よりよい暮らし」に貢献できるすばらしい仕事だと思います。私も、食の安全を守るという大きな社会貢献の一翼をになっていることにとてもやりがいを感じているので、この分野の仕事を目指している方にもぜひ頑張ってほしいと思います。
派遣会社に聞いた!研究開発関連
研究開発関連に多いお仕事の内容について教えてください。
大学の研究室や、民間研究所、メーカーの品質管理部門などでバイオや化学系に関わる業務が多いですね。具体的には分析、遺伝子関連の解析、細胞培養、動物実験や、有機合成・生化学実験などです。プロジェクトのコアとなる開発を任されるのは社員の方が多いので、派遣で働く場合は、その補助的なお仕事を任されることが多いようです。
研究開発関連のお仕事の傾向について教えてください。
研究開発の分野にも、流行のようなものがあります。例えば一時脚光を浴びた遺伝子関連業務は、ゲノム解読が2003年に完了したことで落ち着きを見せています。現在はポストゲノムといわれる解読以降の応用研究が活発です。生命構成の基本分子であるタンパク質を研究し、免疫力を高める商品開発や、身体の細胞を摂取し異なる器官の再生や機能回復に役立てる再生医療などはこれからのキーワードでしょう。
また、動物愛護の影響で動物実験もあまり行われなくなりました。今は中国ギョーザの影響で食品分析の求人が急増していますね。雇用形態としては、開発に携わる求人・分析機器などの技術営業のように知識経験を必要とする求人は紹介予定派遣で社員登用されることが多いです。また、一般派遣でも2~3年同じ職場に勤めるといった長期勤務がほとんどと言っていいでしょう。これは、短期間だと仕事を覚えて活躍してもらうころに契約が終了してしまうと感じている派遣先企業が多いためです。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
即戦力を求める職場が多いため、未経験の方への門は狭いのが事実です。ただ、業務経験は多少異なっても派遣先と同じ業界での就業経験があると評価されることがあります。また、理系の修士卒の方は学生時代の研究経験が評価され、実務未経験でも「大卒+実務経験2年相当のスキルがある」と認められることが多いため、求人が比較的多いでしょう。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
資格よりも実践で経験を積むことが何よりも重要です。2~3年同じ派遣先で勤務することが多いため、就業開始から1年ほど経つと昇給を検討してもらえるチャンスが多いですね。時給がアップした方々に共通するのは「派遣先で求められる内容以上のパフォーマンスを示した」ということです。積極的な姿勢で業務に取り組めば、同じ派遣先での昇給につながり、次の派遣先に移る際にもキャリアアップが図れるでしょう。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
作業自体は黙々と一人で行うことが多いため、几帳面な方・細かいことに気付ける方に向いている仕事と言えます。ただ、すべて一人で完結する仕事でもないため、職場の方々とのチームプレーは欠かせません。自分に任された作業を正確に集中力を持って取り組みつつ、周囲とのコミュニケーションをとることが苦にならない方に向いていると思います。
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