派遣社員として様々な派遣先で就業経験があったとしても、初めての就業先では緊張する方も多いと思います。 派遣での就業が初めての方であれば尚のこと。
当研究所では、先輩派遣社員の方に「今まで派遣での仕事をするうえで、どのような点を意識して取り組まれていたか」をお伺いしました。そのお話を通じて、職場の方と円滑なコミュニケーションをとるためのコツをご紹介していきます。
今回お話をお伺いしたのは、派遣歴8年T・Iさんです。
T・Iさんのプロフィール(50代/派遣歴8年)
大学卒業後、新卒で正社員として百貨店に入社。
長期にわたり正社員で勤務していたが、結婚・出産を経てプライベートと両立できる仕事を探していたところ、希望の仕事にマッチする派遣の仕事を見つけたため、派遣会社に登録。その後派遣では8年間就業。最初の2社で一般事務や入力メインの経理業務などを経験。現在は人材サービス会社で営業事務に従事している。
―― T・Iさんが、派遣で仕事をするうえで大切にされている考え方や行動を教えていただけますか?
私が最も大事にしているのは、「挨拶」です。
初めての職場では第一印象が重要ですが、派遣のお仕事は契約ごとに就業先が変わるということもあり、特に意識するべきことだと考えています。その第一印象において「挨拶」は最も大事だなと。「挨拶」を意識して実践することで周囲の方とのコミュニケーションが円滑になり、仕事を進めやすくなっていると、今までの仕事を通じて実感しています。
―― 確かに「挨拶」の有無で、お互いに感じる印象が大きく変わりますよね。挨拶する際に意識されていることはありますか?
はい。相手よりも先に“自分から”「挨拶」することと、“笑顔”です。特に新しい職場に就く際は意識しています。
今までに経験のある業務だったとしても、その会社によって手順やルールは異なりますので、教えていただく立場に変わりはありません。最初に誰でも実践できることが「自分から笑顔で挨拶」をすることです。そうすることで、お互い気持ちよくスタートできると感じています。
また、“笑顔”に関しては、「挨拶」に関わらず、全ての業務において心がけています。
―― 最も大事にされていることが「自分から笑顔で挨拶」とのことでしたが、他にも大事にされていることがあれば教えてください。
基本マナーをぬかりなく行うことが大切だと考えています。
具体的には「時間厳守」「確認」「報連相」です。
特に派遣社員は、社内イベントなど業務以外での関わりがないことも多く、働きぶりで信頼を得ていくことがより重要になってくると思っています。
その点において、ビジネスとしての基本マナーをぬかりなく行うことが大切だと考えています。
―― 基本マナーをぬかりなく行うことが、信頼関係構築に繋がっていくということですね。具体的に挙げていただいた3点について、どのように意識して対応されていますでしょうか。
それぞれに関して意識していることとしては、
「時間厳守」
何ごとにおいても時間厳守で行動すること。また、この日までに対応すると決めたことに対して、期日までにきちんと完了させることです。
「確認」
認識相違が起きないように自分が理解できるまで確認させていただくことです。
「報連相」
相手から聞かれる前に報告、連絡、相談することです。
またどの業務においても、行動一つひとつが信頼関係に繋がると思って仕事をしています。
派遣の仕事は予め決められた範囲で仕事を進めることが多いですが、その任された範囲内では責任を持って働かないといけません。責任というと大変なことに感じますが、私は基本的なことをしっかり対応することが大事だと考えています。
T・Iさんの所属している派遣会社
株式会社ビースタイル スマートキャリア
設立:2002年7月5日
登録拠点:新宿
時短勤務でも専門性やスキルを高めたい方、これまでのキャリアを継続したい方、家庭や子育てなどプライベートを大事にしたい方の希望を叶えるお仕事をご用意しています。
今回は、先輩派遣社員であるT・Iさんが仕事をするうえで大事にされている考え方や行動、そして職場の方と円滑なコミュニケーションをとるためには何かポイントであるかということをお聞かせいただきました。
まずは、相手よりも先に「挨拶」すること。
つぎに、ビジネスとしての基本マナーの徹底「時間厳守」「確認」「報連相」
“当たり前の行動一つひとつの積み重ねが信頼関係に繋がる”と考えて、業務に取り組まれているとのことでした。
今回の記事を参考にしていただき、ぜひ「挨拶」や「基本マナーの徹底」を改めて意識して取り組んでいただけたらと思います。
執筆・編集:派遣の働き方研究所 研究員 鈴木志保