派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

貿易事務のオシゴト

島国の日本では、きっと貿易はなくならない。ずっと活かせる経験になるはずです。女性 / 33歳
職種名
貿易事務
仕事内容
物流会社での貿易事務
プロフィール
年齢
33歳
お仕事経験
高校教師、塾講師、受付スタッフ、貿易事務
資格・特技
教員免許、英語
現在の派遣先
物流会社
派遣会社
株式会社ベルキャリエール
収入
平日5日勤務、残業なしで月20万円程度
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
現在、物流会社でマグロをはじめとした冷凍魚や食品などの輸入業務をメインに担当しています。具体的な業務の流れをご説明すると、たとえばマグロを輸入したい企業から書類が来ます。その書類を確認し、業者に手続きをしてもらって輸入の手配をする。そして無事に納品されるまでの進捗を管理しています。この一連の業務をカスタマーサービス業務というのですが、その工程に携わっています。すべてを1人で担当しているので時には大変なこともありますが、良い経験になっています。

お客さまは日本企業ですので、電話やメールのやり取りは日本語ですが、インボイス(納品書)などの書類はすべて英語です。日本企業が相手なので、時差がないため、基本的に残業はありません。ただ、お寿司などが売れる時期の年末年始などは忙しくなるので、残業をすることもあります。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
友人が勤めていた輸入会社のアシスタントを頼まれたことがキッカケです。その際に貿易に関わる仕事に興味を持ちました。ただ、英語科の教員免許を持っていたり、ニュージーランドに留学したりと、元々英語が好きだったということも大きいかもしれません。英語に触れることができるという点も、この仕事を選んだ理由の1つですね。実際に仕事に就いてみて思うのは、「書類の中でも、そこに世界を感じることができる」ということ。もっと自分の知識と経験を磨き、この道のエキスパートになりたいと考えています。
貿易事務のお仕事のやりがいは、どんなところですか?
商品を無事に輸入できた時に大きな達成感を味わえることです。今までに取り扱ったことのない新しい商品を輸入する時は、大変なこともある一方、ワクワクします。初めて取り扱う商品は、検査をしたり、いつもより時間がかかったりするのですが、無事に納品された時にはホッしますね。1つ1つきっちり完了する仕事なので、毎回、達成感を感じています。そして、スーパーなどで並んでいるマグロを見ると、自分の仕事が誰かの役にたっていることを実感できます。そういうところも、この仕事の面白さかもしれません。

一方、たとえば台風や大雪など自分の力ではどうにもならないことが起きた時、お客さまや業者など色々な方と連絡をとって調整しなければならないことがあります。そのような時は大変だと思いますが、無事に納品されればまた達成感に変わるので、やっぱりこのお仕事は面白いですね。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
英語力ですね。書類が全部英語なのですが、これまで英語に触れていたため英文を読むことには抵抗がありません。そのスキルが役にたっています。また、学生時代に部活の中で広報的な役割をしており、その時に制作物のスケジュールを管理していた経験も意外と役に立っています。納期が決まっていて、それまでに関わる人にお願いをして納期を守ってもらえるように自分が動く。貿易事務のお仕事も、納品日に間に合うように色々な方とやり取りをする必要があるので、学生時代の経験が活きています。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
一通りの海上貨物の輸出入の知識を習得することができました。以前、友人が勤めていた輸入会社のアシスタントをしていた時は、物流会社などの海貨業者頼りでしたが、今では自分がエキスパートになり、商社などのお客さまに知識を伝えられるくらいになりたいと思っています。

また、新たに身に付いたスキルというほどではないかもしれませんが、マグロや港・船の名前に詳しくなりました!スーパーに行くとマグロの産地・種類をつい確認してしまうし、街を走るコンテナ車を見るとワクワクするようになりました。
このお仕事を目指す人にひとことをお願いします!
貿易事務のお仕事は、未経験からだととっつきにくいイメージを持っている方がいるかもしれませんが、色々と知識を覚えて慣れるととても楽しいです!私は、「この先、日本では貿易の仕事がなくならない」と思っています。今は東京で働いていますが、いずれ実家のある神戸に戻っても仕事があるはず。このお仕事に就くことで、ずっと活かせるスキル・知識が身につくというのは、これからこのお仕事を目指すメリットかもしれませんね。書類の中でも世界を感じることができる仕事なので、興味を持っている方は、ぜひチャレンジしてみてください!
派遣会社に聞いた!貿易事務
貿易事務で多いお仕事の内容について教えてください。
勤務先は、商社やメーカー、そして「乙仲」「フォワーダー」と呼ばれる海貨業者の物流会社などがメインとなります。「乙仲」「フォワーダー」とはイメージしやすい言葉で言うと、旅行をする時に手配を依頼する旅行代理店のような存在で、物を輸送する際の仲介業者にあたります。
貿易を行なう際は、航空と海上の貨物に分かれ、航空であれば高い輸送費でもスピードを重視しているお客さまが利用するので、よりスピーディに業務を動かす必要があります。また、基本的には輸出と輸入の業務に分かれていますが、会社によっては輸出入の両方を担当する場合もあります。具体的な業務内容としては、通関業務や貿易書類作成、お客さまや業者とのやり取りを行なうカスタマーサービス業務などになります。
貿易事務のお仕事の傾向について教えてください。
最近は、貿易事務の募集が増加傾向にあります。というのも、2013年くらいから景気上昇や円安の影響で輸出入の件数が増えています。2008年のリーマンショック後、一時的に募集が減りましたが、今では回復し、輸入に関してはむしろ以前と比べて増加している状況です。食料自給率や資源の少ない日本において、なくなる事がないお仕事と言えます。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
未経験から貿易事務を始めるには、大きく2つの方法があります。1つは研修やスクールなどで学んで貿易や通関の知識を身につけるという方法。弊社もそうですが、未経験から参加できる貿易事務の基礎知識を学べる研修を開催している派遣会社があります。そのような会社に登録し、貿易の知識を身につけると就業できる可能性が高くなります。または、日本貿易実務検定協会が認定をしている貿易実務検定の資格を取得すると有利になります。
もう1つは、まずは物流会社や海貨業者・フォワーダーの一般事務や営業事務として就業するという方法。業務の中で貿易関連の知識を身につけ、ステップアップして貿易事務を目指すのも、未経験からチャレンジするには良い方法だと思います。
その他、英語力やExcel・Wordのスキルが高ければ、よりお仕事をご紹介しやすくなりますので、ぜひその点も派遣会社との面談の際にはアピールしていただければと思います。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
特に業務を通して、未経験でもやる気とポテンシャルを評価してもらえれば、時給アップにつながります。また、必須ではありませんが、英語力が高いと、より時給の高い仕事をご紹介できます。たとえば、英語での電話対応を含む仕事や外資系フォワーダーなどですと社内公用語が英語だったりするので、そのような業務・会社で働く際には英語力が評価されます。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
貿易事務の仕事は、納期がある仕事です。納期を越えてしまうとお客さまに対し損害となってしまうため、スケジュールに沿って進捗を管理していく必要があります。自己管理ができ、常に効率化を図ろうという姿勢をお持ちの方であれば活躍できると思います。
また、スムーズに納品するためにも、コミュニケーションスキルは欠かせません。様々な企業や社内の部署、海外企業とやり取りをして納期までに納品する必要があります。人に動いてもらえるようなコミュニケーションを図れる力が求められる仕事です。
最後に、英語力です。貿易書類の多くは英語表記です。定型文が多いのですぐに慣れると思いますが、読むにしても書くにしても、英語が使えると活躍できます。また、海外とのやりとりは、英語でのメールが多いので、読み書きの能力を求められることが多いお仕事です。
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