特許事務とは、会社の独自性を守るために申請する「特許」に関する事務のお仕事です。勤務先は特許事務所や弁理士事務所などである場合と、一般企業に勤める場合の二通りがあります。前者の場合、主な仕事は特許出願手続きのアシスタント業務で、後者の場合、自社製品が第三者の知的財産を侵害していないかどうか(逆に自社の知的財産が他社に侵害されていないか)の調査や、他社との特許のライセンス交渉を行ないます。具体的な仕事内容は、特許庁へ提出する書類の作成や提出、弁護士のアシスタント業務、クライアントへの報告資料作成などです。事務所・企業によって仕事範囲は異なるため、就業前に確認しておくといいでしょう。また、海外における知的財産の管理を担当することもあるので、語学力を活かして国際的な活躍を目指すことも可能なお仕事です。特許出願の際には、勤め先の企業(またはクライアント企業)の新製品を発表前にいち早く知ることができ、このお仕事ならではの面白さだと言えます。
特許事務の経験を積むことで、「特許法」という特許関連の法律に詳しくなり、特許申請に関する一連の流れを学ぶことができます。また、海外への申請を担当する場合は、英語などの外国語を使うことになるので、お仕事を通して英語のスキルも身につきます。特許事務は専門的な事務職なので、手に職をつけて長く働かれる方が多いお仕事です。実務経験を積んでいくことで専門知識を深めていくとよいでしょう。また、勤め先によって業界のルールや必要な知識の特性が変わってきますので、そこでの知識を特化させて伸ばしていくと重宝される人材になることができます。
特許事務の求人のうち、67%は未経験からチャレンジ可能なお仕事。経験がなくても比較的チャレンジしやすいお仕事です。
特許事務として働くために必要な資格はありません。ただ、「特許とはなにか」「特許申請の流れ」などの基本的なことを理解しておく必要があります。簡単なアシスタント業務などで実務経験を積んで、徐々に特許申請・知的所有権・ライセンス契約などについて学んでいくのがよいでしょう。また、語学力があれば、外国への特許申請をする際に即戦力として働くことができます。資格取得を目指したいという場合は、仕事をする上でパソコンを使用することが多いため、MOSや日商PC検定を取得しておくと、スキルの証明となります。
「志望動機が思いつかない」「どの求人に出す志望動機も同じ文章になってしまう」という場合は、企業や仕事の魅力、その企業や仕事で活かせそうなご自身の経験やスキルをまとめてみると志望動機が書きやすくなります。
企業や仕事の魅力ごとに、自分の何が活かせるだろう?と考えていくと、あなただけの志望動機に仕上がりますよ!
なお、派遣ではたらく場合は、志望動機で悩む必要はありません。なぜなら、派遣会社が求職者と企業との間に入り、できることや適正をもとに判断するので、志望動機は必要ありません。
具体的には、気になるお仕事にエントリー(応募)→派遣会社から連絡→派遣会社に行き登録(スキルチェックや希望の確認)、お仕事紹介という流れでお仕事が決まります。