営業・企画営業のオシゴト

現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。

私は大手食品会社に派遣されていて、スーパーマーケットを中心に営業をしている部署に所属しています。大手スーパーマーケットのお客さまを数社ほど担当し、本部にいるバイヤーの方たちと商談をしたり、店舗巡回を行なったりしています。

本部との商談では、できるだけ多くのご発注をいただくことが最大の目的ですね。そのためには、新商品の魅力を伝えてご契約をいただく、もしくはすでに取引のある商品の発注数を増やしていただくという2通りの方法があります。店舗巡回では、店舗の惣菜担当者とコミュニケーションを図り、商品に対するお客さまの反応や売上などをヒアリングし、新商品の開発や販売戦略に役立てています。

このお仕事を選ばれた理由を教えてください。

もともと「食品」に興味を持っていたため、学校で栄養士の免許を取得し、試食販売のアルバイトをしていました。そのお仕事を通じて、消費者の方々へ直接販売することからスーパーへ販売することへステップアップしたいと考え、営業のお仕事を選んだのです。

初めて営業として働いたのは水産仲介会社。築地の市場に朝の5時に出勤し、せりに参加してその日に揚がった海産物を仕入れ、スーパーマーケットなどに卸すという営業のお仕事をしていました。3年ほど勤務したのですが、休日が少なく朝が早かったので体力的にきつくなり、もう少し将来的に続けていけるお仕事をしたいと考えるようになったのです。そこで、新たに食品関係のお仕事を探し、いまのお仕事に就業することができました。

営業・企画営業のお仕事のやりがいは、どんなところですか？

自分の提案した商品に対しお客さまが価値を感じてくれ、店頭に並んで販売されることに醍醐味を感じています。時々自ら消費者の方へ試食販売をするのですが、「おいしいわね、買っていくわ！」という言葉をいただけたり、スーパーマーケットの担当者から「売れたよ！」という言葉をいただけた時は、大きなやりがいを感じます。

いまのお仕事では、新商品を自分で作り上げることができます。本部のバイヤーの方や店舗の担当者に消費者が求めている惣菜についてうかがい、工場のスタッフと調整を図りつつ自分のアイデアをプラスして売上につながる商品を生み出していく。すごく面白いです。ちなみに、つい先日商品化した惣菜が消費者の方から好評で、仕入れ先の店舗売上がアップしてお客さまから評価され、結果的に私個人の売上もアップしました。時間をかけて作り上げた商品だったので、嬉しさが大きかったです。

反対に大変なこともあります。たとえば、商品へのクレーム。「カツの衣がはがれて売り物にならない！」とお客さまから指摘を受けた時、まずはそうなった原因を探り、同じことが起きないような対策を立てる必要があります。指摘をしてもらえるのは、ありがたいこと。それだけ期待されているということですから。お客さまからの信頼を裏切らないよう、真摯な態度で向き合うことが大切です。

このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか？

営業という切り口であれば、試食販売を通して得たコミュニケーションスキルです。かなり多くの方々と関わり、商品を提案したので誰とでも話すことができます。営業は、初めて会った人ともコミュニケーションをとらなければなりません。相手の顔と目を見てきちんと話ができるというのは、それも立派なスキル。このお仕事に活かせます。

それから、今のお仕事は食品業界ですので、栄養士免許が役に立っています。派遣先の会社やアプローチをする会社の業界に関する知識や資格を持っていると活かせますね。

このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。

「コミュニケーションスキル」と「提案スキル」が身につきました。毎日お客さまと会ってコミュニケーションを図り、お客さまが求めているものは何かを常に考え、そこに対して何かしらの提案をしています。毎日が勉強で、毎日新しい学びがあります。昨日よりも今日、今日よりも明日、前に進みたいという気持ちで臨んでいます。

今年は、惣菜管理士の取得に向けて勉強を始める予定です。消費者の方やお客さまにより高い価値を届けるためにも、プラスアルファの知識を取得していきたいと考えています。

このお仕事を目指す人にひとことお願いします！

営業というお仕事は一人では成り立ちません。自分の提案をしっかりと聞いてくれるお客さまがいるからこそ、この仕事を続けていける。一緒に働く仲間の支えがあるからこそ、いまの自分がある。心からそう思えます。

お仕事では、楽しいことやつらいことが沢山あると思います。でも、つらいことがあるからそれを超えた時に楽しく感じることができるのです。毎日毎日、少しづつ積み上げていることは決して無駄にはなりません。頑張りましょう！