派遣のお仕事クローズアップ
人気の職種を徹底解剖!先輩スタッフさんや派遣会社の担当者に独自インタビューするコーナーです。

医療事務のオシゴト

出産を経ても続けられるお仕事。景気に左右されにくい安定性も魅力です。女性 / 44歳
職種名
医療事務
仕事内容
レセプト(診療報酬明細書)の作成・点検業務、レセプトコンピュータへの入力など。
プロフィール
年齢
44歳
お仕事経験
医療事務
資格・特技
メディカルクラーク
現在の派遣先
株式会社テレビ朝日内の診療所
派遣会社
株式会社日本サポートサービス
収入
平日5日勤務、10時~17時勤務・残業なしで月17~18万円
現在、担当している仕事内容を詳しく教えてください。
担当しているのは、レセコン入力(保険者番号・記号番号・名前・生年月日などの個人データの入力及び、薬・処置・検査などの診療内容を点数化してレセプトコンピュータに入力すること)と、レセプト(診療報酬明細書)の作成と点検がメインです。

私が働いているのは一般的な病院とは少し違った環境の診療所で、内科(脳神経・循環器・腎内分泌・消化器)、心療内科、耳鼻咽喉科、整形外科を扱っていて診療科目が曜日ごとに異なります。そのため黙々と同じ業務を繰り返すというよりも、毎日違う業務になるので新鮮です。多い日ですと一日に40~50名程度の方がいらっしゃるので、そのような日は少し大変ですが、やりがいがあります。ちなみに、月初が前月のデータをまとめるという業務が発生するため、比較的忙しくなりますね。
このお仕事を選ばれた理由を教えてください。
ずっと活かせそうな資格だと思ったからです。医療事務の資格を取得するために学校に通い、その後は正社員として診療所に就職しました。やはり現場に入ると学校で学んでないことや想定していなかっことが沢山ありましたね。一つ一つ周りの方に教えてもらいながら業務を覚えました。

そして、出産を機に一度退職をし、それからは派遣社員として医療事務のお仕事を続けています。医療事務の資格を持っていれば、まったく求人がないという訳でもありませんし、ほとんどが残業が少なめ。終業時間も遅くはないので、仕事と子育てを両立させることができています。
医療事務のお仕事のやりがいは、どんなところですか?
患者さんが沢山いらっしゃった忙しい日に、レセコンを処理してスパッと時間通りに仕事を終えることができた時は、大きな達成感を味わえますね。また、いまの診療所は内科・耳鼻科・整形外科を扱っているので診療内容はもちろん、扱うお薬の幅も広いです。さらに、以前働いていたいくつかの診療所よりも、より詳細な検査などを行なっています。

そのため、毎日覚えなければならないことが出てきますし、患者さんの症状・状況などに応じたやり取りも必要です。ただ、同じような毎日ではないので飽きません。そのようなところにもやりがいを感じています。また、長くお待ちいただいている場合にはお声をかけたりと、できるだけ待合室が快適な空間になるように気をくばっています。
このお仕事に役立ったこれまでの経験やスキル、資格はありますか?
今まで医療事務として働いてきた経験すべてが、役に立っています。特に、学校で学んだことよりも現場で身につけた経験やスキルの部分です。以前は内科と整形外科の診療所に勤務していたことがあるのですが、処置内容や使用する用語、お薬はさほど変わりません。過去に経験した科目と同じであれば、その知識・スキルを存分に活かせると思います。
このお仕事を通じて、新たに身に付いたスキルがあったら教えてください。
経験すれば経験した分、新しい知識が身につきます。今の診療所では、以前働いていた内科の診療所では扱わないような難しい検査も行ないます。また、診療科目が幅広いので取り扱う処置も薬の種類も多いです。ですから、より深く幅広い知識が身につきました。
このお仕事を目指す人にひとことお願いします!
医療事務とひと言で言っても、総合病院から診療所までお仕事内容に多少の違いはあっても、基本をしっかり学んでおけばすぐに仕事に慣れることができます。ブランクがあっても割りと楽に復帰できるお仕事ではないでしょうか。実際、私も出産を経て、仕事と子育てを両立することができています。特に女性の方にオススメです。
派遣会社に聞いた!医療事務
医療事務に多いお仕事の内容について教えてください。
医療事務スタッフの就業場所は、ご存知の通り病院です。一般的に、内科・外科・整形外科といった様々な診療科目を扱い、20床以上の入院ベット数があります。そして沢山の医師や看護師、薬剤師・理学療法士などのコメディカルと呼ばれる人が働いているのが病院です。一方、19床以下のベット数で専門分野の外来診療のみを行なっており、医療従事者の人数が少ないところを診療所またはクリニックと呼んでいます。この病院と診療所では、医療事務が携わるお仕事内容や範囲が大きく異なります。
病院では、患者数が多くて医療事務を少人数でこなすのは難しいため、細分化された部署ごとに多くのスタッフが働いています。お仕事内容は、外来受付や入退院受付、カルテ管理、外来診療データ入力、入院伝票入力、会計など、それぞれの業務を専門的に行なうことがほとんどです。
一方、診療所やクリニックでは、専門診療科目を扱うことが多いですね。例えば○○内科クリニックや△△眼科クリニック、□□整形外科などです。そのため、少人数の医療事務スタッフが受付からデータ入力、会計、レセプト作成まですべて行なっている場合がほとんどになります。医療行為ではない補助的なお仕事まで臨機応変に全部こなさなければならないことも。病院と比べて一人当たりの業務範囲が増えて少し大変ではありますが、その分、医療事務のお仕事の流れや診療内容、専門用語、レセプト算定方法など、ひと通りの知識と経験を積むことができます。
医療事務のお仕事の傾向について教えてください。
医療事務のお仕事は、増加傾向にあります。というのも、国民医療費が年々増加しており、それに伴なってレセプト作成の業務も増えているからです。ひと月に約1億件ものレセプトが作成されているとも言われています。さらに、保険点数(診療報酬)は毎年何らかの改定があることから、複雑化しているため専門性が高くなってきていますね。そのため、派遣先から求められるスキルも高くなっているように思います。具体的にお伝えしますと、カルテを読むことができ、医事コンピュータの操作ができ、レセプト作成・点検経験を持っている。そういった求人が増えています。
そして2011年を目処に医療事務のIT化(電子カルテ化)が進むと言われておりますが、入力内容の点検や医師の事務補助の増加、さらには個人情報取扱のルール化などお仕事の量はなかなか少なくはならないのではないかとも言われています。
比較的、ブランクがあっても復帰しやすいお仕事という印象はありますが、やはり診療報酬加点方法の改正や環境の変化があるので、数年以内に復帰したほうがスムーズに業務に慣れることができると思います。
未経験の方がこのお仕事に就くには、どのような方法がありますか?
現在、医療事務の資格がなく経験もないという方の場合は就業が難しいかもしれません。ですから、未経験の方はまず医療事務の資格を取得したほうが就業チャンスが高まります。
そして資格は持っているけれども経験がないという方の場合、まずは規模の大きい病院で就業することをお薦めします。医療事務スタッフが多く働いているので困った時には質問しやすい環境ですし、お仕事が細分化されているので一つ一つ覚えていくほうが良いのではないでしょうか。診療所やクリニックですと、先にもお伝えしましたが一人で多くの業務を行なう必要があり、困ったときに丁寧に教えてもらえる余裕がないことがほとんどです。ですから、実務未経験OKの医療事務のお仕事を見つけたら、ぜひ積極的に応募してみましょう。
どんなスキルがあると時給アップにつながりますか?
時給アップの鍵は、経験を積むことに尽きます。資格講座などで新たに知識を身につけて医療系の資格を取得することも必要なことではありますが、それよりも資格講座では教わらないお仕事が沢山あるのが現状です。中でも、レセプト作成・点検に関わる業務はとても奥が深く、保険点数の算定方法を覚えることによって医師や看護師などへの保険請求に関する指導や病院経営的なことにも携わる場合があります。経験を積んで保険点数を把握し、レセプトを理解することはとても重要なことなのです。
このお仕事に求められるのは、どんな人材ですか?
コミュニケーション能力があり、気の利く人材が求められます。医療はチームで動くことがほとんどで様々な部署の専門職の方々と連携を図るため、相手のことを思いやりながら接することが欠かせません。また、正確かつスピーディな処理スキルも必要です。入力した診療内容や保険点数に間違いがあった場合、患者さんにも病院や診療所にも迷惑をかけてしまいます。保険点数は所定の機関にて審査され、間違いがあった場合は戻されてしまいます。周りの人に気をくばりつつ、任された業務は正確かつスピーディにこなす。そのような方であれば、どんな病院や診療所でも求められるのではないでしょうか。
この記事が役に立ったらシェアしよう!
会員登録がまだの方
会員登録をすると、プレゼントがもらえるキャンペーンへの参加や質問の投稿など、より便利にサイトを使うことができます。